2018年9月11日放送のたけしの家庭の医学は、『血管の老化ストップ&改善法スペシャル』です。
その中のテーマの一つ、高血糖を改善する科では、高血糖の新原因として『小腸のガス』に注目します。
そこで当サイトマミィでも、番組テーマに沿って『小腸のガス』について独自に調べてみましたので、わかりやすくお伝えします。
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高血糖とは?
はじめに高血糖について簡単に説明します。
私たちは普段、食事によって糖分(ブドウ糖)を体内に摂り入れ、エネルギーにしています。
糖は血液によって全身の細胞に届けられますが、血液中に溶け込んでいるブドウ糖を「血糖」、血液中のブドウ糖濃度を「血糖値」とよんでいます。
血糖値は食事をすると高くなりますが、健康な人の場合は食後徐々に下がっていき、一定に保たれます。
ところが、食後時間がたっても血糖値が下がらず高いままの状態が続く「高血糖」の状態が続く人もいて、高血糖が続くと血管や神経にダメージを与えてしまい、糖尿病を引き起こすリスクが高くなります。
高血糖の原因は小腸のガス?
これまで高血糖は、食べ過ぎや糖分の摂り過ぎが主な原因と考えられていましたが、実は『小腸のガス』が第2の原因として考えられるということです。
横浜市立大学付属病院の中島淳先生によれば、吐く息におならの臭いが混ざっていると、高血糖の原因となる小腸のガスが発生している可能性が考えられるといいます。
小腸は、絨毛(じゅうもう)というたくさんの突起によって、食べ物の栄養を消化・吸収しています。
絨毛の突起が多ければ多いほど吸収できる栄養素は増えますが、栄養不足や不摂生などが続くと、絨毛は弱って減ってしまいます。
すると体に入ってきた栄養素を十分に消化・吸収できなくなるので老廃物が体内にたまっていきます。
腸の働きが弱まって老廃物がたまってゆくと、悪玉菌という悪い菌が増え、アンモニアやスカトールなど臭いの強いガスを発生させます。
このガスはおならとして出るだけではなく、血液にも混じって体臭や口臭となって現れることもあります。
このように、近年、腸内細菌の乱れが高血糖と深くかかわりがあることが明らかにされてきました。
健康な人の腸内環境は、たくさんの善玉菌と少しの悪玉菌、そしてどちらにも属さない日和見菌がバランスよく存在しています。
ところが、糖尿病患者の腸内細菌を見てみると、悪玉菌が優位になっているというのです。
米イリノイ大学が行った、糖尿病の発症リスクの高い男性を対象とした調査では、血糖コントロールと腸内細菌には強い関連があることがわかったといい、また順天堂大学の研究チームが2014年に発表した研究では、2型糖尿病患者では腸内環境のバランスが乱れやすいということが明らかにされたそうです。
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小腸のガスを抑えるのは食事のタイミングが大事?
番組では食事のタイミングを変えることで、小腸のガスを減らす検証が行われます。
実は2011年に放送された同番組でも、小腸で血糖値コントロールを行う方法が紹介されています。
その時に紹介されたのは、
・GI値の低い食品を選ぶ
※GI値とは食べ物に含まれる糖分の吸収されやすさの目安です。
GI値が高いほど血糖値は急上昇しやすくなります。
ほかにも
- GI値の高いものを食べるときは食物繊維と一緒に食べる
- 食事の前に1杯の牛乳を飲む
- お酢をかける
などです。
まとめ
息がおなら臭いなんて、ショックですよね。
さらに高血糖のリスクもあるなんて、これはもう、改善を目指すしかありません。
食べ過ぎや甘いものの摂り過ぎでもないのに高血糖が気になる方はぜひ、改善に取り組みましょう!
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