2018年5月15日の「たけしの家庭の医学」は、便秘解消について解説します。
そこで当サイトマミィでも、番組内容に沿った形で、便秘解消食材として注目されているエシャレットなどについてわかりやすく解説していきたいと思います。
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便秘で心筋梗塞や脳梗塞のリスクが2倍に!?
たかが便秘とあなどることなかれ、便秘を放置しておくと心筋梗塞や脳梗塞のリスクが2倍に上がることがわかったといいます。
最新の研究では、慢性的な便秘の人の15年後の心筋梗塞や脳梗塞などによる死亡率は、そうでない人の2倍近いことが報告された論文が、アメリカの医学誌に発表されたそうです。
便秘がつらいからと言って下剤に頼ってばかりいると、次第に服用量が増え、大腸の動きが悪くなってしまうことがあります。
便秘薬については、過去の家庭の医学で特集されています。
便秘の人と快便の人の違いは胆汁酸
便秘気味の人とそうでない人との違いは、便中に含まれる胆汁酸の違いだということがわかったそうです。
番組では、便秘治療のスペシャリストとして横浜市立大学大学院肝胆膵消化器学教室教授の中島淳先生が詳しく解説してくれています。
胆汁酸は大腸内の水分量を増やして腸の動きをよくし、便通を促す働きがあります。
胆汁酸はコレステロールをもとに作られる物質で、脂肪の消化・吸収を助ける働きがあります。
胆汁酸が便と一緒に体外へ排出されると、胆汁酸を補うために肝臓でのコレステロールの分解が進むので、結果として血中のコレステロールが減って血液をサラサラな状態にし、高脂血症や動脈硬化を予防することにつながります。
ということは、便に胆汁酸が多く含まれているほど動脈硬化を予防できるので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが低下すると考えられるわけです。
つまり胆汁酸の分泌をコントロールすることができれば良いということになりますが、そのカギとなるのがエシャレットということです。
浜松の名産エシャレットが便秘の解消に効果的?

番組では、50年来の便秘に悩んでいる女性に毎日エシャレットを食べてもらい、どのような変化があったのかを密着しています。
エシャレットは浜松の名産品です。
浜松産のエシャレットは特に白くておいしいと評判で、「サンドバール」という別名もあるほどです。
そんなエシャレットの、生産者の実に9割が毎日快便だというのは、栄養素に秘密があるようです。
そこで、エシャレットとはどのような野菜なのか、知らない方のためにわかりやすく解説します。
エシャレットとは
エシャレットはネギ科の野菜で、ラッキョウを土寄せし、軟白栽培して若いうちに収穫したものです。
つまり、ラッキョウなんですね。
ちなみに小型玉ねぎのような香味野菜「エシャロット」とは全く別物です。
11月から5月が一番おいしい旬の時期です。
エシャレットのおいしい食べ方
エシャレットは生でそのまま食べられる野菜です。
お好みで、味噌やマヨネーズを付けて食べるとおいしいです。
また、てんぷらや餃子の具など、加熱するとタマネギのような甘みが出て違ったおいしさが味わえます。
エシャレットの栄養
エシャレットには、ビタミン、アリシン、カリウム、そして食物繊維などが含まれています。
ビタミンには体の様々な働きを助ける役割があります。
アリシンは玉ねぎやニンニクにも含まれるニオイの強い成分で、疲労回復に役立つほか、抗菌作用や抗酸化作用も認められています。
さらに血流を良くしたり、血糖値の上昇を抑える働きもあります。
ビタミンB1とアリシンがくっつくとアリチアミンとなって、ビタミンB1の吸収を高めてくれます。
カリウムは、ナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧の予防に効果的な栄養素です。
さらにエシャレットには「フルクタン」という水溶性食物繊維も含まれています。
このフルクタンが、便通改善に良い働きをするのです。
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フルクタンについて
フルクタンには腸内でコレステロールや胆汁酸を吸着する働きがあり、便と一緒に排出することでコレステロール値の上昇を抑えてくれます。
その結果、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞のリスク低下につながります。
また、フルクタンは、腸の中でビフィズス菌のエサになるオリゴ糖の一種でもあります。
ビフィズス菌は腸の動きを活発にして便秘解消に働くので、フルクタンを摂取すれば便通も良くなり、さらに胆汁酸も排出してくれるのでとても健康に役立つ成分といえるでしょう。
フルクタンをエシャレットで摂ることのデメリット
エシャレットにはフルクタンが含まれるので是非積極的に食べたいという人も多いかと思いますが、2つ注意したいことがあります。
1つはエシャレットを食べ過ぎるとおなかにガスがたまる(おなかが張る)、そしておならがしばらく止まらなくなる><(もちろん食べ過ぎた場合ですが・・・)。
そしてもう1つは、エシャレットを食べた後、強烈に臭うということです。
生のネギや玉ねぎを食べたときくらい強烈なので、人と会う前に食べることはお勧めできません。
以前、同番組でとりあげられた菊芋(キクイモ)に含まれる食物繊維のイヌリンは、フルクタンの一種です。
フルクタンもイヌリンも、フルクトースが結合してできる同じ高分子多糖ですが、結合方法が異なるために違う呼び名となっています。
ですのでエシャレットが苦手な方やデメリット部分が気になる方は、菊芋を積極的に食べるというのも良いかと思います。
菊芋に含まれるイヌリンには便秘改善の他に、中性脂肪を下げる働きがあるということです。
まとめ
便秘の改善方法はこれまでもいろいろ紹介されてきましたが、今回はエシャレットでした。
便秘にお悩みの方は、試してみるとよいかもしれませんね。
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