思春期を中心に子供の2~4%にみられるという「むずむず脚症候群」について解説します。
むずむず脚症候群とはどんな症状なのか、大人と違った子供の症状への対処法や改善法などについてもお伝えしていきますね。
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むずむず脚症候群とは?
ムズムズ脚症候群とは、むずむず病やレストレスレッグス症候群とも呼ばれ、「寝る前に脚がムズムズする」「脚に虫が這うような感じがする」「脚がピクピクする」「むず痒い」などの症状があり、寝入りばなや長時間じっとしている時などに強く感じることが多いようです。
加齢とともに増加傾向にあるのが一般的ですが、子供でも思春期を中心に2~4%の割合で発症することのある病気です。
むずむず脚症候群の主な症状
むずむず脚症候群の主な症状は、脚の表面ではなく深いところがムズムズするというものです。
「とにかくムズムズする」「脚に虫が這っているようだ」「火照って痒い」など、じっとしていられないほどの違和感がありますが、何か別のことに集中したり冷たい床に脚をこすりつけたり、ちょっと動かして刺激を与えることで症状が軽減されるというのも特徴です。
多くの場合、不快症状は入眠時に強く感じられるため、寝不足など睡眠障害につながってしまいます。
なんでムズムズするの?
むずむず脚症候群という名前もつくほど、なぜそんなに足がムズムズするのでしょうか。
むずむず脚症候群のメカニズムはまだ完全には解明されていないものの、ドーパミンの機能障害や鉄不足が原因なのではないかという説が今のところ有力なようです。
ドーパミン機能障害
ドーパミンは脳の神経伝達物質で、さまざまな運動機能を潤滑にする働きをしています。
このドーパミンが正常に機能しなくなることが、むずむず脚症候群と関係があるのではないかといわれています。
鉄代謝異常
むずむず脚症候群の患者の血液を調べると、血清鉄は正常でもフェリチン濃度が低下している場合が多くみられます。
鉄はドーパミンの合成に不可欠な成分です。
これらのことから、鉄不足によるドーパミン機能不全がむずむず脚症候群の原因なのではないかという説が有力なようです。
遺伝
子供のむずむず脚症候群の原因は、遺伝によるところも大きいとされています。
むずむず脚症候群患者の家族では、家族にムズムズ脚症候群をもつ者がいるという報告や、特に45歳以前に発症する早期発症のむずむず脚症候群では明らかな遺伝子的発症要因があるといいます。
むずむず脚症候群に関係する遺伝子の一つに、BTBD9が関与しているのではないかともいわれています。
子供のむずむず脚症候群の解消法とは?
子供がむずむず脚症候群を発症すると、睡眠不足だけでなく、集中力の欠如やイライラなどいろんな悪栄養が出てきます。
もちろん、睡眠不足は成長期の子供にとって一番避けたいことですね。
そこで、子供がむずむず脚症候群の兆候を訴えてきたときの、親としてすべきことについてお伝えします。
1.まずは医療機関を受診
小児科でも整形外科でもよいので、まずは医療機関を受診し、子供の症状を正確に伝えましょう。
むずむず脚症候群の特徴は、症状が足に現れることです。
夜に決まって脚に違和感を感じる、脚がムズムズして眠れないなどの症状があればその通りに伝えましょう。
2.むずむず脚症候群は何科が専門?
むずむず脚症候群は、睡眠障害を扱う心療内科や精神科、神経科が専門のようです。
問診が中心ですが、血液検査で鉄欠乏や腎障害、尿毒症の有無などを調べて判断されます。
また、特に症状が深刻な場合には、睡眠の深さや持続時間、周期性四肢運動の有無などを調べるため、一泊入院して受ける「終夜睡眠ポリグラフ検査」や、家庭環境で実施できる「アクチグラフ検査」などを実施することがあります。
むずむず脚症候群解消のために心掛けたいこと
むずむず脚症候群による健康被害は、睡眠不足が大部分を占めます。
そのため、睡眠の質を高めることが最優先と言えるでしょう。
質の良い睡眠は、子供の成長には必要不可欠であり、最優先させるべきことです。
なぜなら、子供の身長を伸ばしたり体の成長スピードを決定するのは、寝ている間に分泌される成長ホルモンの量だからなんです。
よく眠るためには、
- 朝決まった時間に起きること
- 日中しっかり運動すること
この二つが重要です。
成長期にある子供のために、睡眠の質を高めることと成長を促進すること、この二つに効果的なサプリメントなどもありますので参考までにご紹介します。
>>プラステンアップの詳細!中高生が選ぶ身長を伸ばすサプリ!
また、国立大学教授の監修で開発された、規則正しい睡眠リズムを作るためのサプリを紹介した記事もあります。
>>ネムリスの詳細!不眠解消で質の良い睡眠を実現するサプリ!
子供のむずむず脚症候群まとめ
子供のむずむず脚症候群は、時にADHDなど注意欠陥多動性障害と混同されることがあります。
また、言葉が稚拙なために大人にうまく伝えることができず、見過ごされてしまうことも多いです。
たとえ本人が無自覚でも、寝ている間に脚がピクピクせわしなく動いていたり、四六時中足をモゾモゾさせていたり、なにか脚を気にしているような動きがあったら、注意深く観察してみてください。
そして、脚の違和感が睡眠を邪魔しているようなら、医療機関を受診するようにしてくださいね。
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