2017年6月20日放送の林修の今でしょ!講座は『肉を学ぶ特別講座』で1時間たっぷり肉についての放送です。
長生きや動脈硬化・疲労回復・認知症予防すべての秘訣が肉にあるというのです。
当サイト マミィでも、肉にまつわるあれこれを調べてみたので番組と合わせて楽しんでくださいね。
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長生きのために肉を食べよう
実は、長生きと肉食は深い関係があるといいます。
よく、食生活の欧米化で魚より肉が好まれるようになったことで、肥満や生活習慣病が急増したと「肉が悪者」のように言われることが多いですが、実は健康長寿者の肉食率は結構高いそうです。
肉は、タンパク質のかたまりです。
たんぱく質は骨や筋肉、血液を作る材料になるので、高齢者が肉をたくさん食べることは筋力の低下を抑えることができ、転倒や骨折を防ぐことにつながります。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年)によると適量は1日50g~60gがいいそうです。
ナグモクリニック東京院・更年期外来担当で、日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三先生によれば、65歳までは動物性タンパクの摂りすぎはがんのリスクを高めてしまう場合もあるのでほどほどが大切ということです。
なぜなら肉に含まれるアミノ酸が成長ホルモンの分泌を促進し、がん細胞の活動も活性化させてしてしまうからということです。
65歳を過ぎると成長ホルモンの分泌自体が減ってくるので肉(動物性タンパク)によるがんのリスクも心配なくなってくるということなので、スタミナをつけるためにも積極的にお肉を食べたいですね。
健康に役立つ肉の成分
肉に含まれる、健康に役立つ成分を紹介します。
肉には、動脈硬化予防や疲労回復、認知症予防など健康に役立つ成分が豊富に含まれています。
そこで、どんな肉のどんな成分が健康に役立つのか、主な4つを紹介します。
・カルニチン
脂肪を燃焼させてエネルギーにします。
羊肉(ラム)に豊富な成分です。
・アラキドン酸
豚レバーや豚肉、牛肉の赤身に多く含まれるアラキドン酸には、認知症予防の効果があります。
また、アラキドン酸が体内に入ると、アナンダマイドという物質が作られます。
お肉を食べて幸せになるのは、アナンダマイドが幸福感をもたらす物質だからです。
・トリプトファン
トリプトファンは牛肉に多く含まれる栄養素です。
トリプトファンから作られるセロトニンは、鬱や自殺予防に効果的な物質です。
また、免疫力を高める効果もあります。
・カルノシン
鶏肉に豊富に含まれるカルノシンには、疲労回復や運動能力を高める効果があります。
また、コレステロールの酸化を抑え、アンチエイジングにも役立ちます。
牛肉・豚肉・鶏肉それぞれの栄養素の違い
牛肉・豚肉・鶏肉それぞれの肉で違うのは味だけではありません。
牛肉・豚肉・鶏肉で特徴的な栄養素について解説します。
・牛肉の特徴
牛肉には必須アミノ酸がバランスよく含まれ、消化吸収にも優れています。
ビタミンB1や鉄分、亜鉛、ユビデカレノンという物質も含まれており、貧血の予防や低血圧の改善に効果的です。
鉄分の吸収を高めるためにはビタミンCと一緒に摂るのが効果的なので、付け合わせにサラダやポテトなどを食べるようにするとよいでしょう。
牛肉を選ぶときは、赤身の部分は鮮紅色で脂は白っぽいものがおいしいです。
・豚肉の特徴
豚肉は牛肉の10倍ものビタミンB1を含んでいます。
ビタミンB1の吸収を良くするために、アリシンを含むにんにくやネギなどと一緒に摂ると効果的です。
そして脂肪は、牛肉よりも少ないです。
豚肉の脂肪にはオレイン酸やステアリン酸が含まれており、悪玉コレステロールを減らします。
おいしい豚肉の見分け方は、ピンク色でつやがあり、脂肪と赤みの層がキレイなもの、弾力があって身がよく締まっているものを選ぶとよいでしょう。
・鶏肉の特徴
鶏肉は、タンパク質の量は牛や豚とそれほど変わらないですが、脂質がとても少ないので肉の中でも低カロリーです。
鶏肉には皮膚や粘膜、目の健康を維持するビタミンAが豊富です。
手羽先にはコラーゲンも豊富に含まれているので、美肌や関節痛にも効果的です。
コラーゲンはビタミンCと一緒に摂ると効果的なので、手羽先のから揚げにレモンを絞ったり、野菜と一緒に煮込んだりして食べるとよいですね。
鶏肉を選ぶときは、透明感があって皮が薄いものを選びましょう。
それぞれのお肉の特徴をあげてみましたが、味も違えば適した料理も違うので、シチュエーションや好みに合わせていろいろ食べたいですね。
お肉を食べると胃がもたれてしまう、という人はオクラや里芋などムチンが含まれた食品を一緒に食べると、タンパク質の消化吸収を助けてくれます。
また、食物繊維の豊富な野菜やきのこ類と一緒に食べることで、余分なコレステロールを排出するのを手伝ってくれますよ。
焼肉部位別SP栄養素
カルビ・ロース・ハラミ・レバーなど焼肉の部位別スペシャル栄養素を紹介します。
・カルビ
あばら周辺についているバラ肉をカルビと言います。
脂質が豊富で食べごたえがあります。
一価不飽和脂肪酸、亜鉛が多く含まれます。
・ロース
背肉部位のことで、牛の場合肩ロースとリブロースの2種類あります。
脂質よりタンパク質が多く、特に亜鉛が豊富に含まれる部位です。
・ハラミ
横隔膜の、背中側の薄いところです。
カリウムが豊富なのが特徴です。
・レバー
肝臓です。
B12、銅、葉酸、モリブデン、ビタミンB2が豊富に含まれています。
焼肉を食べる時に、カロリーは気になっても栄養素まではなかなか考えることはないかもしれません。
おいしく食べるのが一番ですが、もし栄養不足が気になったら、こうしたことも考えながら食べても良いかもしれませんね。
まとめ
かつての常識は、動物性脂肪はなるべく控えて、肉より魚を食べることが健康長寿の秘訣といわれていました。
ところが現実のデータでは、健康長寿の方たちの共通点は肉食だったんですね。
ただ1点、お肉には食物繊維がほぼ含まれていないので、肉を食べる時には野菜もきちんと食べましょう。
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