2017年6月9日『その原因X、にあり!』は、【食生活を直して血糖値改善!熱中症・糖尿病予防に夏野菜X】です。
高血糖は、糖尿病だけでなく熱中症の原因にもなるのです。
高血糖の恐ろしさと、高血糖にならないための正しい食べ方や予防に効果的な食材など、オリジナル情報を交えてご紹介します。
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もくじ
夏の熱中症の原因となっている意外な習慣
初夏から夏にかけて熱中症が増え始めます。
熱中症とは、気温の高い環境で生じる健康被害のことで、細かくは「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」にわけられます。
熱中症は、体が熱を作り出す働きと、上がりすぎた熱を外へ放出する働きのバランスが崩れたときに起こります。
そのため、まだ体の出来上がっていない子供や体力のない高齢者は熱中症になりやすいといわれています。
また、糖尿病などの慢性疾患のある人も熱中症に気を付けた方がいいでしょう。
糖尿病患者が熱中症対策をする時、とくに気を付けてほしいポイントをまとめてみました。
・たくさん水分を摂る
たくさん汗をかくので、その分大量の水分補給をしましょう。
糖分を含まないミネラルウォーターなら、いくら飲んでも太りません。
・清涼飲料水には注意
ソフトドリンクケトーシス、通称ペットボトル症候群は、高血糖の引き金になるとても怖い習慣です。
コンビニや自動販売機で手軽に買えるジュースなどの清涼飲料水には、大量の糖が入っています。
喉が渇いて清涼飲料水を飲むと、多量の糖のために高血糖になり、さらに喉が渇いてまた清涼飲料水を飲む、ということを繰り返し、ついには高血糖状態から糖尿病を引き起こします。
また、一見体に良さそうなスポーツドリンクは、水分とナトリウムを同時に摂取できるのでスポーツ時や大量発汗した時には効果的ですが、市販のスポーツ飲料には果糖などの糖質が大量に含まれています。
種類にもよりますが、100g中に5~10gの糖質が含まれるものもあるので、大量に飲むと高血糖になるリスクがあります。
・コーヒーや紅茶などカフェインの摂取に気を付ける
コーヒーや紅茶には、利尿作用を持つカフェインが含まれています。
水分補給のつもりで飲んだのに排尿も増えるので、知らず知らずのうちに脱水症状になってしまうことがあります。
・ビールは危険!?
ビールはとても利尿作用が強いので、飲めば飲むほどたくさんの水分が体から失われてしまいます。
キリンのホームページでは、『ビール1リットルを飲むと尿が1,100ml出て、100mlの脱水状態になる』とありました。
ビールの飲み過ぎは脱水症状を起こすだけでなく、カロリーオーバーにもなるのでほどほどがよさそうです。
暑い時には喉が渇くので、ついスポーツドリンクやビールを飲みすぎてしまいますよね。
水分補給はとても重要ですが、「自分では水分補給のつもりの習慣が、実は脱水症状や高血糖の原因になっていた」なんてこともあるので、気をつけましょう。
森永卓郎と華道家・假屋崎省吾が自らの高血糖の体験
番組では経済アナリストの森永卓郎氏と華道家・假屋崎省吾氏の糖尿病体験についても語られています。
森永卓郎を襲った足のかゆみの原因
森永卓郎氏といえば、ぽっちゃりしたオジサンというイメージが強かったですが、ライザップのCMでの引き締まった姿は印象的でしたね。
そんな森永氏も、かつて体重は 89.8㎏、体脂肪率は30%超え、ウエスト114㎝あり、朝からかつ丼、1日5食、睡眠平均4時間、ヘビースモーカーと、かなり不健康な生活を送っていたことが災いし、糖尿病と尿路結石を患いました。
2009年のある夜、足がかゆかったのでちょっとぽりぽり掻いたところ、翌朝ズボンがはけず歩けないほどふくらはぎが腫れてしまったそうです。
診断の結果、完璧な糖尿病とのことでした。
足のかゆみは糖尿病の合併症だったそうで、血行障害や免疫機能の低下によって少しの傷でも感染症にかかりやすくなっていたためだそうです。
また、検査での眼底写真でも、目の底が血だらけで失明寸前だったという状態でした。
肉好き・スイーツ好きが原因?!假屋崎省吾の場合
假屋崎省吾氏は特別太っている印象はなく、むしろ痩せている方ですが重度の糖尿病患者だったと告白しています。
假屋崎氏の糖尿病は遺伝的要素もあるようですが、ご本人の自覚でも乱れた食生活に一因があったのではないかと言っています。
大の肉好きで朝昼晩3食肉ということも珍しくなく、3日に1度はバイキングに行って一食で1日分を食べ、甘いものにも目がなく羊羹(ようかん)を丸かじりで一本食べていたそうです。
それに睡眠不足とストレスが重なり、異常なのどの乾きと疲れやすさを感じて病院に行ったところ糖尿病と診断されたそうです。
高血糖の原因は糖分・糖質だけではなかった!?
高血糖は血液中にブドウ糖があふれている状態なので、糖の摂りすぎが原因だと考えられてきましたが、実は高血糖の引き金になるのは糖の摂りすぎだけじゃないんです。
その前に、なぜ高血糖が良くないのかというと、高血糖状態が続くと体中の血管や神経がじわじわとダメージを受けてしまうからです。
糖尿病がこわいのは、その合併症です。
神経障害や網膜症、腎症などの細小血管障害が糖尿病の3大合併症として知られているほか、血管が詰まったり傷ついたりして動脈硬化が起こり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。
近年の研究では、血糖値が高い人はがんやアルツハイマーになりやすいという報告もあるようです。
高血糖にならないために糖質の摂り過ぎがよくないことは有名ですが、お肉にも注意が必要なんです。
国立がんセンターの研究で、男性において肉類(特に赤身肉)の摂取が糖尿病発症のリスクを上昇させるというものがありました。
肉に多く含まれるヘム鉄や飽和脂肪酸、調理の過程で生成される焦げた部分に含まれる糖化最終産物(AGEs)やヘテロサイクリックアミンの、インスリン感受性やインスリン分泌に対する悪影響が原因と考えられているようです。
“ちりつも食い”も高血糖の原因に?
“ちりつも食い”も高血糖の原因になる、と番組では警告しています。
ちりつも食いとは、塵も積もれば山となるとうことわざ「ちりのようにごくわずかなものでも積もり積もれば山のように大きくなる」ことになぞらえて、「ちょっとだけ」「一口だけ」を繰り返していると高血糖を招きますよ、ということではないでしょうか。
似たような「ダラダラ食い」や「ながら食い」も、常に高血糖状態になるので良くありません。
また、何をどれだけ食べたかもわからなくなってくるので、そういう習慣のある人は気を付けた方がいいかもしれませんね。
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糖尿病の死亡率が低い県5年連続ベスト3の愛知県の最強調味料「八丁味噌」

愛知県は、糖尿病の死亡率が低い県として5年連続でベスト3入りしている優秀な県です。
その秘密が、赤だしに使われる「八丁味噌」、俗に赤味噌とも呼ばれる豆味噌です。
愛知県の調味料といえばこの八丁味噌というくらい有名で、みそカツや味噌田楽、味噌煮込みなどとにかく味噌料理が多いです。
味噌の熟成過程でメラノイジンという成分が生成されるのですが、メラノイジンは糖の吸収速度を緩やかにし食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
また、タンパク質分解酵素であるトリプシンの働きを阻害することで膵臓の働きを助け、インスリン分泌を活発にして血糖値を下げる働きもあります。
赤みそ・豆味噌は豆麹を使うので、米麹や麦麹を使う味噌よりも熟成期間が長いため、色は濃く赤くなります。
メラノイジンは褐色色素の成分なので、豆味噌を食べるとメラノイジンがたくさん摂れるため、糖尿病予防になっているのではないかといわれているのです。
愛知県はあさりの産地でもあるので、あさりの味噌汁も良く飲まれます。
あさりはマグネシウムが豊富で、マグネシウムも糖尿病予防に効果的な栄養素なのでその相乗効果も期待できる食べ方ですね。
予防に効果的な驚きの夏野菜
高血糖の予防には野菜がいいと言われています。
その理由は水分と食物繊維が豊富なので食欲を抑制すること、インスリンの分泌を促進するGLP-1を増やす働きがあることなどです。
旬の野菜は栄養価も高いので、健康のため血糖コントロールのためにはたくさん食べたいですね。
食べ方のコツは、食事の一番最初に野菜を食べることです。
野菜に含まれる豊富な食物繊維が糖の分解や吸収をゆるやかにするので、血糖値の急上昇を抑えます。
また、よく噛んでゆっくり食べると、満腹感が得やすいので食べ過ぎも防げます。
名古屋文理大学とカゴメ株式会社総合研究所の共同研究によれば、トマトに含まれるリコピンが糖尿病予防や合併症の発症予防に効果があったということです。
また、オクラやゴーヤ、枝豆、なす、青じそなども血糖値を下げる食材として効果的です。
インスリン生成を促進する亜鉛やインスリンの働きに関わるマグネシウムなどが多い野菜がいいでしょう。
関連記事:ジョブチューン病気を予防する最強の食べ物SP!老眼・ヒザ痛・骨粗しょう症
血糖値改善 まとめ
高血糖を予防するためには、糖分や肉類の摂りすぎに注意し、暴飲暴食をしないことがまず大切です。
運動も血糖コントロールには効果的なので、食事と運動を組み合わせて健康な体をキープしていきましょう。
また、最近では子供にも糖尿病や生活習慣病は増加しています。
大人になってから苦しまないためにも、子供のうちから予防を心がけることが大切です。
子供の糖尿病についてはこちらにまとめています。
関連記事:子供の生活習慣病が増加中!症状や原因、予防法をチェック
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