2018年5月8日の林修の今でしょ講座は、健康長寿がよく食べている食べ物「卵」「牛乳」「コーヒー」に注目してその秘密を探ります。
こちらのページでは「卵」について、番組内容に沿った形で栄養や健康パワーについて調べてみました。
※「牛乳」「コーヒー」については別ページで解説していますのでぜひそちらも併せてご覧ください。
>>林修の今でしょ講座!牛乳1日1杯でもの忘れ対策&脳を活性化!
>>林修の今でしょ講座!コーヒーでがん・認知症・動脈硬化を予防!
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卵は脳を若返らせる!?
卵には、脳を若返らせるという栄養素が含まれているということがわかったそうです。
それはレシチンという、コリンを含むリン脂質です。
レシチンは細胞膜の主成分で、脳神経や神経組織を作る成分、コリンは記憶や学習に強く関係している神経伝達物質「アセチルコリン」の材料となる物質です。
アルツハイマー病になるとアセチルコリンの量が減ることがわかっていますが、アセチルコリンの材料となるレシチンやコリンを摂ることで、記憶力の低下や認知症の予防に役立つのです。
他にも、動脈硬化の予防や肝臓の機能を高めたり脂質の代謝を活発にしたり、美肌効果などが期待できます。
レシチン・コリンを含む食べ物
レシチンは、大豆レシチンと卵黄レシチンの2種類があります。
それぞれの特徴ですが、大豆レシチンは必須脂肪酸が多くコレステロールを含まないこと、卵黄レシチンは神経系に関わるホスファチジルコリンを多く含んでいることです。
大豆レシチンは大豆に、卵黄レシチンは卵に含まれます。
コリンはビタミンではないけれどビタミンに似たような働きや、ビタミンを助ける働きがあります。
海外では脳や記憶に関する栄養素として1日の摂取量が決められていますが、日本での摂取目安基準は定められていません。
卵がつまづかない筋肉を作る?
卵には、筋肉を強化するパワーもあるといいます。
卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素をすべて含むため、完全栄養食ともいわれています。
筋肉を作る材料となるのはたんぱく質で、たんぱく質はアミノ酸から作られますが、卵のアミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」は最高点の100点です。
アスリートやボディビルダーが卵をよく食べるのは、卵が良質なたんぱく源だからです。
卵のたんぱく質を効率よく吸収するためには、ゆで卵がおすすめです。
卵は加熱するとたんぱく質が変性して吸収がよくなるのです。
また、生卵よりも半熟のゆで卵の方が消化のスピードが早いので、体にも優しい食べ方です。
一つ気をつけたいのが、高温で調理するとレシチンが壊れてしまうことです。
そのため、低温で半熟状態になる温泉たまごがベストな食べ方といえるのではないでしょうか。
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卵にまつわるウソ・本当
卵にまつわる豆知識を紹介します。
卵は1日何個まで食べていいの?
「1日1個まで」という説も有名ですが、日本卵協会によれば個数に制限はないということです。
全国鶏卵消費促進協議会では、1日2個を勧めるキャンペーンを行っています。
食べ過ぎるとコレステロールが高くなる?
卵黄レシチンにはコレステロールをコントロールする働きがあり、また卵に含まれるオレイン酸にもコレステロールを下げる働きがあります。
健康な人であれば、1日2~3個食べてもコレステロール値が上がることはないということです。
卵の黄味の色が濃い方が栄養がある?
黄味の色はエサの色に由来するため、色が濃いからと言って栄養価が高いというわけではありません。
卵を保存するときに向きがあるって本当?
保存するときは、とがっている方を下に向けます。
その理由は、丸い方よりも強度があることと、丸い方を下にすると卵黄と気質(空気の入った部分)が触れやすくなって細菌が入り込む可能性があるからです。
まとめ
卵は健康のためにも毎日食べたい食材です。
調理法にもさまざまなバリエーションがあり、和洋中どんな料理にも使えるので便利ですね。
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