2018年7月17日放送の林修の今でしょ!講座は、『トロロ・オクラ・昆布“ネバネバ”の成分の驚き健康パワーを徹底解明SP!』です。
当サイト・マミィでは番組内容に沿ったかたちで、トロロ・オクラ・昆布の栄養や健康効果についてさらに詳しくわかりやすく紹介していきたいと思います。
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トロロのネバネバがもつ健康効果とは?

まずは、トロロのネバネバのパワーについて解説していきます。
私たちがトロロと呼んでいるものは、生の山芋または長芋をすりおろしたものです。
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、「山のうなぎ」と呼ばれるほど栄養たっぷりなんです。
そしてトロロの最大の特徴といえば、ネバネバ成分です。
トロロのネバネバ成分には、胃の粘膜を保護したり、コレステロール値を下げたり、急激な血糖値の上昇を抑える働きがあります。
疲労回復にも効果的です。
また2012年の日経新聞に、山芋に多く含まれるジオスゲニンという成分に、アルツハイマー病の症状を改善する働きがあることがわかったという発表もありました。
とろろで痒くなるのはなぜ?
山芋をすりおろした時に手が痒くなったり、トロロを食べた時、口の周りが痒くなることがあります。
これは、トロロにシュウ酸カルシウムという針状の結晶が含まれていて、それが刺さって痒くなるのだそうです。
ではどうしたら痒みを減らせるかというと、シュウ酸カルシウムは酸に弱いため、酢水やレモン水で洗うことが有効です。
山芋の正しいすり方とは?
番組では林先生が長芋の正しいすり方検定に挑戦しています。
こちらでは、一般的なすりおろし方を紹介します。
まず、すりおろす前に手を酢水に浸しましょう。
これは先に解説したシュウ酸カルシウムで手が痒くなるのを防止するためです。
おろし金ですが、金属製ではなくプラスチック製のものを使うと、芋の変色を防ぐことができます。
でも、ベストなのはすり鉢ということです。
する部分の皮をむき、持つところだけ皮を残すと、滑り防止になります。
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オクラのネバネバがもつ健康効果とは?

続いての食材、オクラのネバネバ成分が持つ健康効果に迫ります。
オクラはガラクタン、アラバン、ペクチンといった食物繊維が豊富です。
食物繊維はお腹の調子を整え、余分なコレステロールを排出し、便秘を予防する働きがあります。
また体内でビタミンAに変換されるβカロテンも豊富で、皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫力を高めてくれます。
カリウムをはじめとするミネラルも含んでおり、高血圧予防にも優れた野菜です。
オクラのネバネバにはタンパク質の吸収をサポートする力があるので、高タンパク低カロリーの豆腐や鶏肉などと一緒に食べるとよいでしょう。
オクラ収穫量日本一!鹿児島県指宿市のオクラ
鹿児島県指宿市(いぶすきし)は鹿児島市のちょうど南に位置する、オクラの収穫量が日本一の町です。
年間の平均気温が19度と温暖な気候と、開聞岳の噴出物が含まれる水はけのよい土壌がオクラの栽培に適しているということで、約20年前からこの地でオクラの栽培が始まったということです。
オクラの栄養を逃さずおいしい食べ方!
オクラの栄養を逃さず、おいしく食べる方法を紹介します。
新鮮なオクラは、茹でなくても生で食べられます。
指宿市のオクラ農家では、オクラを生のまま細かく刻んで、納豆、生卵、カツオ節にしょうゆを少し垂らしてかき混ぜる食べ方がおすすめだそうですよ!
放送で一緒に紹介しているトロロとも相性が良いので、ネバネバ丼で食べるのも美味しいですね。
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昆布のネバネバがもつ健康効果とは?

昆布のネバネバ成分は、高血圧予防、脂肪燃焼、さらには脳にも良いそうです。
昆布のネバネバの正体は、アルギン酸やフコイダンといった海藻特有の水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維は、糖質や脂質の吸収を抑えるほか、コレステロール値の上昇を抑え、免疫力を高めてくれる力があります。
さらに、カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、ヨウ素などのミネラルも大変豊富です。
カルシウムは、なんと牛乳の7倍にもなるそうですよ!
また、カリウムはむくみ予防に効果的なミネラルですが、昆布にはカリウムも豊富に含まれています。
摂り過ぎた塩分を排出する作用があるので、高血圧予防にぜひ摂りたい食品ですね。
昆布の血圧を下げる成分はまだあります。
それは昆布特有のラミニンという成分で、昆布の学名Laminariaceaeに由来します。
ラミニンと、ネバネバ成分のアルギン酸のダブルパワーが、血圧を正常にするのに役立っているのではないかといわれています。
さらに昆布の褐色色素であるフコキサンチンには、脂肪の蓄積を抑える効果があります。
特に内臓脂肪に作用し、筋肉での党の利用を促進して高めの血糖値を下げてくれます。
簡単!昆布だしの取り方
家庭で簡単にできる、昆布だしの取り方を紹介します。
その前に、一般的な昆布だしの取り方から説明します。
用意するのは『水1リットルと、昆布30g』です。
昆布の表面を、かたく絞ったぬれ布巾でサッと拭き、汚れを落とします。
表面についている白い粉はマンニットという昆布のうま味成分なので、ゴシゴシ拭いたり洗い流そうとしないでくださいね!
水と昆布を鍋に入れ、60度になるまで煮ます。
60度に達したらそのまま弱火で1時間、火にかけておきます。
1時間たったら昆布を取り出して、昆布だしが完成します。
でも、毎日1時間かけて出汁をとるのは大変ですよね。
そこで、私がよくやっている、時短10分でおいしく昆布だしをとる方法を紹介します。
昆布の下処理は同じように、軽く汚れをふき取ります。
うまみが水に溶けやすいよう、昆布に切れ込みを入れます。
あとは分量の水を沸騰させたら火を止めて、そこへ昆布を入れて10分待つだけです。
だしを摂ったあとの昆布も、つくだ煮にしたり、ふりかけにしたり、そのまま食べてもおいしいので捨てないでくださいね。
まとめ
トロロ、オクラ、昆布といったネバネバ食材は、おいしいだけではなくたくさんの健康効果があることがわかりました。
本日紹介された食材と、いろんなネバネバ食品はとても相性がいいです。
納豆やなめこなど、あらゆるネバネバ食材を合わせたネバネバ丼を食べて、健康な体を作りましょう!
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