赤ちゃんが生まれて初めて発熱したときに最初に疑うのが突発性発疹です。
いきなり高熱を出すのでビックリしてしまうママも多いのですが、突発性発疹をちゃんと理解していれば慌てず適切な対処ができます。
ここでは、赤ちゃんが突発性発疹になった時に慌てないためのあれこれをご紹介します。
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突発性発疹とは
突発性発疹は、生後6ヶ月から1歳6ヶ月にみられるヘルペスウイルスが原因の生まれて初めてかかるウイルス性感染症です。
38~39度の高熱が2、3日続きますが、高熱の割に機嫌がよいのが特徴で、熱が下がったと同時に胸に紅いぶつぶつが現れます。
発疹は体から顔へ拡がり、2、3日で治ることがほとんど。
特にあとも残らないので、それほど心配はいりません。
でも、病院で「突発性発疹ですね」という診断が出るのは、熱が下がって発疹が出てから確定します。
だから、赤ちゃんがいきなり熱を出してしまったことに慌てるママも多いのです。
そして、熱が出ている間は比較的機嫌のよかった赤ちゃんでも、発疹が出始めたとたんに不機嫌になってしまうということもよくあるようです。
俗に、「不機嫌病」なんて言い方もするみたいです。
突発性発疹の原因
ヒトヘルペスウィルス6というウイルスに感染することが原因です。
ほとんどの子どもが1歳過ぎまでにはかかってしまうポピュラーな病気で、生まれて初めての病気が突発性発疹だったという子も多いようです。
潜伏期間は約7~17日と言われています。
突発性発疹は2回かかる!?
突発性発疹を引き起こすのはヒトヘルペスウイルス6というウイルスですが、ヒトヘルペスウィルス7というウイルスも突発性発疹と同様の症状をおこすことが知られています。
このため、ウイルスの種類が違うので完全に同じ病気とは言えませんが、「突発性発疹に2回かかる」ということも稀にあるようです。
突発性発疹の治療と予防
突発性発疹の治療や予防についてです。
突発性発疹の治療
残念ながら、突発性発疹に特別な治療はありません。
熱が下がらない場合に熱冷ましの坐薬を使うこともありますが、大抵は体力を落とさないことに気をつけながら自然治癒を待ちます。
特に脱水症状をおこさないよう注意が必要です。
突発性発疹の予防
突発性発疹の予防接種はなく、特別な予防法もありません。
風邪などのように自然にかかってしまうのもなので、かかってしまったら適切なケアをしてあげましょう。
とても高い熱が続くので心配ですが、機嫌が悪くなければ基本的には大丈夫です。
着せすぎや布団の掛けすぎにはくれぐれも注意して、水分補給を多めにしてあげてください。
突発性発疹の時に気を付けること
突発性発疹の時に気をつけたい、合併症や感染などについてです。
突発性発疹の合併症
発疹が出る前後くらいから下痢や胃腸炎が主にみられることが多いようです。
発熱初期に熱性けいれんを起こす場合もありますが、予後は比較的良好であることが多いようです。
まれに脳炎、脳 症、劇症肝炎、血小板減少性紫斑病など重篤な合併症を起こすことがあるので、発熱したら必ず受診してください。
突発性発疹の時のお風呂について
熱があるうちは、体力的な問題や他の感染症リスクを考え、入浴は避けた方がよいようです。
ですが、熱が下がってしまえば、本人に元気があるようなら入浴しても大丈夫です。
突発性発疹のあと、いつから保育園に行ける?
基本的には、熱が下がって本人に元気があれば登園OKです。
発疹が出ていても大丈夫ですが、念のためお医者さんや先生に確認してみるのが確実かと思います。
ただ、感染後は免疫力が落ちている状態なので、くれぐれも無理はしないようにしたほうがいいですね。
突発性発疹まとめ
赤ちゃんに熱が出た時、真っ先に疑うのが突発性発疹です。
それほどポピュラーだし、比較的症状も軽いことが多いので心配はいらないことがほとんどですが、やはり発熱を甘く見てはいけないので病院の受診は必要でしょう。
これから成長するにつれていろんな病気にかかっていくことと思いますが、ちょっとやそっとの病気なら跳ね返すくらいの強い体を作って行きましょうね。
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