毎日赤ちゃんを抱っこしていると、日に日に大きく重たくなってくるのを実感できてとても幸せですね。
慣れてしまって普段は気にしていないかもしれませんが、毎日片手で10キロを抱えて動き回ることって、実はスゴイことですよっ!
そして、気づかないうちにママの腕には相当な負担がかかっているんです。
放っておくと腱鞘炎を起こしてしまうことも。
ママになるべく負担のない抱っこを実践して、腕の痛みを改善しましょう!
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腕が痛いのは赤ちゃんを抱っこするから?
赤ちゃんを育てるママの悩みに多いのが、「腕の痛み」です。
「腕が痛いのは、重たい赤ちゃんを抱っこしているから仕方ない」
「この時期はこういうもんだと、あきらめている」
多くのママが、腕の痛みを感じていてもそのままにしていたり、それほど重要にはとらえていないのではないでしょうか?
あなたにはこのような症状はありませんか?
- 腕を曲げたり伸ばしたりした時に痛い
- ひねる動きがしづらい
- 力が入らない
- 腫れた感じがある
- 重たくしびれた感じがする
いかがですか。
「そういえば、そうかもしれない」という人もいれば「今まで平気だったのに、いきなりこのような症状が出た」という人もいるかもしれませんね。
その腕の痛み、もしかすると腱鞘炎かもしれません。
抱っこでも腱鞘炎になる
抱っこが原因で腱鞘炎になることがあります。
腱鞘炎って、手首や指を動かしすぎてなるイメージがありますが、腱鞘炎の一番の原因は「同じ筋肉を使いすぎてしまうこと」です。
毎日同じ動作を繰り返したり、同じ部分に負荷がかかり続けたり、ということですね。
どうですか、赤ちゃんを抱っこしながらあやすこと、これも腱鞘炎の原因になりうるんです。
また、抱っこは上半身を使うので、肩こりがひどいというママも多いのではないでしょうか。
肩こりも、放っておくと腱鞘炎につながることがあります。
肩こりは、肩から腕にかけての血行が悪くなることによって起こります。
当然肩が凝った状態では、筋肉はこわばり、可動域は狭くなっています。
肩から腕の筋肉はつながっているので、その状態のまま腕を使ってしまうと無理な力が加わって腱鞘炎を起こす可能性があるんです。
腱鞘炎になってしまったら
腱鞘炎になってしまった場合の対処法です。
軽度の場合やなりたての場合には、冷やすことで炎症を抑えることができます。
患部を冷やすと、痛みを感じる神経が麻痺するので痛みが和らぎ、一時的に血行を抑える効果で炎症が広がるのを防ぐのです。
一方、慢性の場合や痛みがひどい場合はサポーターやテーピングで固定し、できるだけ動かさないよう安静にしましょう。
とはいっても子育て中のママにとって、腕・手は動かさないわけにはいきません。
整形外科へ行って湿布や炎症止めの内服薬を処方してもらい、なるべく早い回復を目指しましょう。
ボディメカニクスを抱っこに応用
介護の現場でよく使われているボディメカニクスの原理を抱っこに応用してみましょう。
自分の抱っこの仕方を思い出してみてください。
手首に力が入っていませんか?
腕全体で支えるというより、手首やひじから下をよく動かしていませんか?
これでは、赤ちゃんの体に対してママが支える面が狭いので、ママの体には相当な負担がかかっていることになります。
そこで取り入れたいのが、ボディメカニクスを利用した抱っこの仕方です。
ボディメカニクスとは
ボディメカニクスとは、体の機能や構造と人の運動の力学的な相互関係のことをいいます。
介護や看護の現場で活用されていますが、日常生活でも十分役立つ考え方です。
例えば10キロのリンゴ箱を運ぶとき、紐をつけてぶら下げて運ぶのと、箱ごと抱え込んで運ぶの、どちらが楽に運べるでしょう?
私は、抱えて運ぶことはなんとかできても、ぶら下げて運ぶことはできません。
このようにボディメカニクスを活用することは、人が動きやすい「原理」や「法則」に沿った動きをすることなんでです。
このことから、ボディメカニクスを活用した抱っこは以下の点を意識しましょう。
- 対象にできるだけ近づく→赤ちゃんとママの体をぴったりくっつけます
- 支持基底面積を大きくする→手先だけでなく、腕全体で赤ちゃんを支えます
- 大きな筋肉を使う→ママの重心を安定させるため下半身の土台をしっかりつくります
赤ちゃんを抱っこする時に腕を伸ばしているとかなり重く感じますが、腕を曲げて体の近くに持ってくることで楽になります。
赤ちゃんとママが密着することで、支えられる側の赤ちゃんも安定するし、ママも使う筋肉面積が広くなる分かかる力が分散されて負担が軽減します。
まとめ
腕が動かせない状況は、子育てママにとっては絶対に避けたい事態ですよね。
腱鞘炎は軽く見過ごされがちですが、放っておくと重症化したり、繰り返したりします。
普段の動作でも、腕や手指の一部だけに力が入りすぎていないか、酷使しすぎていないかなど気を付けるようにして、腱鞘炎を予防していきましょう。
また、もしなってしまったら早めに対処をして、ひどくならないように気を付けてくださいね。
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