2017年5月23日放送の「林修の今でしょ!講座 3時間SP」は、男女差による脳と病気の徹底比較です。
男性と女性では脳の違いによる差がある、ということが最新研究でわかったそうです。
また、病気のかかりにくさにも、男女で差があるという事実も発表されます。
そこで、ここでは男女で差がある病気について調べてみたことを報告しようと思います。
スポンサーリンク
男女で差がある「病気のかかりにくさ・かかりやすさ」
男性と女性とで、かかりにくい・かかりやすい病気または症状について説明します。
片頭痛
日本で片頭痛の症状を抱える人は、人口の約8.4%だといわれています。
男女差については、女性が男性の3倍以上を占めるのだそうです。
女性に片頭痛が多いのは、月経や女性ホルモンの影響などもあるのではないかという指摘もあります。
一方で、慢性型頭痛のひとつである群発型頭痛では、男女比が逆転し、男性の方が女性より5倍近くも有病率が高くなります。
理由についてはまだ研究途中ということですが、こちらも男性ホルモンとの関係が有力とされています。
認知症
認知症の男女比ですが、まず認知症で最も多いアルツハイマー型認知症の場合、女性の方が男性よりかかりやすいといわれています。
理由としては、女性ホルモンとの関係や、単に女性の方が男性よりも長寿だから健康リスクも寿命に比例して高くなるという見方もあります。
一方で、脳血管性認知症とレビー小体型認知症は男性の方が女性よりもかかりやすいというデータがあります。
脳血管性認知症は、脳梗塞などにより脳に血管障害が複数起こることで発症する認知症です。
脳血管性認知症は生活習慣病との関連が強く、動脈硬化の要因にもなる糖尿病や高脂血症、高血圧などが圧倒的に男性に多いことから、男女差が生じているものと考えられます。
レビー小体型認知症とは、考えをつかさどる大脳皮質や呼吸や血液循環に関わる脳幹にレビー小体という特殊なたんぱく質が集まってしまい、神経細胞が破壊されて発症する認知症です。
アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症では発症の仕方が異なります。
アルツハイマー型認知症については別ページに詳しく解説していますので参考にしてください。
関連記事:ガッテン!認知症予防は脳のゴミ【アミロイドβ 】排出が大切?
脳卒中
脳卒中の男女比は、男性の方が女性よりも約1.5倍くらい高くなっています。
脳卒中は、高血圧や動脈硬化によって引き起こされます。
高血圧や動脈硬化の危険因子は、高カロリー食、飲酒、喫煙、脂質過多、肥満などです。
こうした生活習慣に陥りやすいのが男性に多い、ということが関係しているともいわれています。
また、女性の場合、脳卒中のリスクは高齢になるほど高くなります。
閉経によってホルモンバランスが変わり、高血圧を発症しやすくなることも一因です。
二日酔い
二日酔いになりやすいのは、女性が多いそうです。
理由としては、アルコールを解毒する肝臓の容量が男性より小さいこと、体格が男性に比べて小さいため血液量も少なく、血中アルコール濃度が高くなりやすいことなどがあげられます。
さらに、女性ホルモンにはアルコール分解を阻害する働きもあるため、女性の方がアルコールを分解する力が弱いといわれています。
脂肪肝
脂肪肝は、若年層だと男性に多いとされていますが、女性は閉経後に増えてくるといいます。
脂肪肝の主な原因は、飲酒と栄養過多です。
最初男性に脂肪肝が多いのは、このような危険因子が身近に存在している人が多いということがあげられます。
一方で、女性は男性よりも、少量の飲酒で肝機能障害をわずらいやすいといわれています。
これは、女性の方が男性に比べて肝臓や筋肉が小さいこと、女性ホルモンが影響していることが理由とされています。
がん
ガンは、男女によってかかりやすい部位が違います。
・男性に多いがん
肺がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん
男性は、40歳以上で胃・大腸・肝臓等の消化器系のがんによる死亡率が高くなり、70歳以上になると肺がんと前立腺がんの割合が高くなるといいます。
一概には言えませんが、これらのがんの発生部位を見てみると、男性の方が喫煙率や飲酒率などが高いことと関係があるためではないかと推測されます。
・女性に多いがん
大腸がん・肺がん・胃がん・膵臓がん
女性は、40代で乳房・子宮・卵巣など婦人科系のがんの死亡率が高いですが、高齢になるにつれ、消化器系のがんの割合が高くなる傾向にあります。
女性に大腸がんが多い理由の一つとしてあげられるのが、便秘症との関連です。
便秘は男性と女性では圧倒的に女性が多い症状です。
原因はいくつか考えられますが、その一つに女性ホルモンとのかかわりが指摘されています。
ここまで見てきた通り、女性にとって女性ホルモンは体を健康に保つためにとても重要な働きをしていることがわかりましたね。
閉経後や、月経不順など女性ホルモンの乱れが気になる方は、サプリメントなどで補うことも効果的です。
関連記事:女性ホルモンの乱れが気になる方におすすめのサプリはコレ!
その他精神領域
その他精神科の領域で男女差がみられるものとして、以下のようなデータもあります。
・男性に多い
アルコール依存症、薬物乱用、注意欠陥多動性障害
・女性に多い
うつ病、摂食障害
男女でかかりやすい病気の違い まとめ
男性と女性の違いによって、かかりやすい病気も変わってくるということがわかれば、対策も立てやすいと思います。
男性の場合は生活習慣を改善したり、女性の場合は女性ホルモンのバランスに気をつけたりするなど、普段から気をつけられることを一つずつ積み重ねていくことが大切かもしれまんせんね。
スポンサーリンク