子供の紫外線対策、どんなことをしていますか?
日焼け止めクリームに、帽子、UVカットのTシャツなどなど、いろんな工夫をされているのではないでしょうか。
ところで、紫外線対策をするのはどうしてでしょう。
知っているようで知らない、紫外線対策をする理由について詳しく解説していきます。
スポンサーリンク
紫外線とは
紫外線とは、大きく言えば太陽の光のことです。
太陽光は、波長の長い方から42%の赤外線、52%の可視光線、6%の紫外線で構成されており、さらに紫外線は波長の長い方からUVA(400~315nm)、UVB(315~280nm)、UVC(280~100nm)の3種類に分類されます。
このうち人体にいろいろな影響を与えるのが、UVAとUVBです。
日焼けはなぜ害なのか
日焼けはなぜ害なのかについて説明します。
日焼けは日光の紫外線で起こります。
紫外線の急性障害としてUVBによる日焼けがあります。
これは、土壌中や屋外の雑菌を殺菌する効果と同じで、紫外線による細胞DNA障害によるものです。
また、UVAは皮膚の内部にダメージを与えて肌の老化を引き起こしてしまう原因になります。
そう、日焼け日焼けって簡単にいいますが、皮膚が紫外線によってダメージを受けてしまう「障害」なんですよ。
言い換えれば、やけどと一緒です。
紫外線をたくさん浴びすぎると、
② 将来、皮膚ガンを起こしやすくなる
③ 目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなる
このような健康被害につながります。
紫外線は一度にたくさん浴びればサンバーンというヤケド状態になり、少量でも長年にわたって浴び続ければ慢性障害として光老化が起こります。
光老化は色素斑(シミ)、しわ、皮膚の良性・悪性の腫瘍として歳をとってから現れてくるものです。
さらに紫外線が皮膚の免疫反応を抑えてしまうともいわれています。
特に子供は皮膚が薄いうえ成長過程で未熟な状態なので、大人より環境の影響を受けやすく、当然日焼けによるダメージも大人よりも大きくなります。
紫外線アレルギー
紫外線もアレルギーの原因となることがあります。
紫外線アレルギーは光線過敏症の一つで、日光に当たると皮膚に何らかの症状がでてしまうというものです。
紫外線アレルギーと呼ばれるものの中には、日光を浴びてから5~10分程度で皮膚症状が生じる「日光蕁麻疹」、少し時間が経ってから皮膚症状が生じる「多形日光疹」や「慢性光線性皮膚炎」などがあります。
紫外線を浴びないことが一番ですが、全く紫外線を浴びない生活は外出などがなかなか難くなってしまうので、日焼け止めやUVカットの衣類などを使って紫外線を防ぐことが大切です。
子供の紫外線対策5つ
子供の紫外線対策についてです。
紫外線が怖いからと、一歩も外に出ない生活は現実には不可能ですよね。
そこで、子供の紫外線対策をまとめてみました。
1.日焼け止め(サンスクリーン)
赤ちゃんの頃から外出時には日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
防御指数は、『日常の生活ではSPF15~20、PA++』、『海や山ではSPF20~40、PA++~+++』を選ぶようにするとよいでしょう。
紫外線にはA波とB波があり、SPFは日焼けの原因となるB波の,PAは皮膚の内部にダメージを与えて肌の老化を引き起こすA波の防止効果を表します。
オーガニックのものや低刺激性のものなら赤ちゃんでも使えます。
2.帽子
帽子は直射日光を避けるので日焼けだけでなく熱中症予防にも効果的です。
帽子のつばが7センチあれば約60%の紫外線をカットできるといわれています。
3.長袖
夏場でも薄手の羽織ものがあると紫外線対策になります。
目の詰まった布でできているもの、紫外線を反射しやすい白か淡い色のものを着せましょう。
UVカット効果のある素材や、汗を瞬時に蒸発させて涼感を保つ素材など、進化した服もたくさん売っています。
4.時間帯
1日のうちで紫外線量が一番強いのは、10時から午後2時までの間です。
(ちなみに1年の中では4月から9月にもっとも紫外線量が増えます)
外遊びや外出はなるべくその時間を避けるようにしましょう。
5.場所
日陰は日向の50%まで紫外線が減るといわれています。
そのため日陰を選んで遊ばせましょう。
日なたでは、木陰やひさし、屋根、パラソルなどがある場所で、いつでも日光から避難できる場所を確保しておきましょう。
たとえ曇りでも晴天の約80%の紫外線が出ているので対策は必要です。
子供の紫外線対策まとめ
昔は母子手帳に赤ちゃんの日光浴を推奨する文言があったのに、1998年に日光浴の推奨から外気浴の推奨に変更されました。
ママが若い頃、肌を真っ黒に焼くのがかっこいい時代でした。
紫外線の害は今でこそ常識となりつつありますが、学校のプールや外体育では日焼け止めの使用を禁止している学校の方が多いのが残念です。
こうした紫外線の害についての正しい知識を、ぜひお子さんにも話してあげてください。
スポンサーリンク