子供の現代病ともいえるのがドライアイです。
放置すると目を傷つけ、視力の低下にもつながるドライアイについて、その症状や原因、対処法などをまとめました。
スポンサーリンク
子供のドライアイその症状は
子供のドライアイとはどういう症状をいうのでしょうか。
ドライアイは目の乾きのことで、涙が不足することによって起こる目の不快症状です。
目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じてしまいます。
これまでは、コンタクトレンズをしていたり、大人に目立つ症状でしたが、近年子供のドライアイが目立つようになりました。
症状が重くなると視野がぼやけて見えにくさを感じたり、慢性の頭痛や肩こり、怠さが抜けないなどの全身症状まで引き起こすこともあるんです。
子供にとって、このようなつらい症状が集中力を欠いたり精神的にも悪影響を与えたりするので、ひどくなる前に対処が必要です。
大人のドライアイとどう違う?
大人のドライアイも子供のドライアイも、症状や原因は同じで涙不足によるものです。
目を開いたままだと空気に触れて乾燥してしまうので、普通はまばたきによって目の表面を潤すのですが、何らかの原因で涙の量が不十分だとドライアイの症状を感じるようになります。
子供のドライアイの原因
子供がドライアイになる原因です。
ドライアイは、エアコンによる空気の乾燥、パソコンやTV ゲーム、細かい作業によってまばたきの回数が減ることなどが原因として考えられます。
目が乾いていると目の表面に傷がつきやすくなり、そのままにしておくと目の表面だけでなく、角膜や結膜にも影響を与える可能性があります。
子供のドライアイの対処法
子供のドライアイの対処法です。
ドライアイの主な原因は涙不足による目の乾きだと先ほどからお伝えしていますが、きちんと調べてみないと涙が不足する本当の原因はわかりません。
涙の量や質が変わってしまった真の原因を確かめないと、適切な対処ができないのです。
だから安易に市販の目薬を使うと、傷ついた目が炎症を起こしてしまったり、目薬に含まれる防腐剤が刺激になったりすることがあります。
こんな症状は見られませんか?
子供に次のような症状がみられたら、ドライアイを疑ってみた方がいいかもしれません。
- まばたきの回数が多くなった
- 目が充血している
- 目をよくこする
- 視力が落ちてきた
- まぶしがる
ドライアイの治療について
ドライアイの治療では、次の3つの方法がとられることが多いようです。
1.点眼薬治療(目薬)
涙に近い成分の人工涙液で不足している涙を補う治療です。
製品名 ソフトサンティア

また、目の表面に傷があるときにはヒアルロン酸の点眼薬が眼科で処方されることもあります。

製品名 ヒアレイン

製品名 ティアバランス
人工涙液やヒアルロン酸が対処療法だとすれば、根本改善を目指した点眼薬治療もあります。
涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進し、涙の状態を改善することで角結膜上皮の障害を改善する「ジクアス」や、涙の成分であるムチンの産生を促進し涙の状態を安定させることで、角結膜上皮の障害を改善する「ムコスタ」などです。
2.涙点プラグ
涙の出る涙点をふさぐ治療で、涙の量が不十分な時に効果的な治療法です。
涙は目の表面から蒸発する以外はほとんどが涙点から鼻に通るため、涙点を閉じると涙の流出を抑えることができるので、涙を目の表面にためておくという治療です。
このプラグはシリコン製、コラーゲン製など体に安全な素材が使われていますが、挿入は必ず眼科で行わなければなりません。
3.保湿眼鏡
治療ではありませんが、メガネ屋さんで買える「保湿めがね」なるものがあります。
メガネのフレームに保水パックをセットするタイプのものと、フレームにウォーターポケットがついていてそこに水を入れて装着するタイプのものなどがあります。
目がじかに保湿されるので、目の乾き対策には効果的ですね。
水分を逃さないようにサイドガードが施されているので、花粉症対策メガネとしても活躍しそうです。
子供のドライアイ まとめ
小さい子供がキラッキラの目をしているのは、その純粋さもありますが、もともと子供は涙の分泌が多いのでキラキラして見えるということもあるんです。
本来キラキラしていなければならないはずの子供の目が乾燥していては、かわいそうですよね。
目が傷ついてからでは遅いので、子供の様子が変だなと感じたら、早めに対策をしてください。
スポンサーリンク