子供が赤ちゃんの頃、ギィギィ大きい音で歯ぎしりしていて驚いた記憶があります。
驚いたのは、音がすごく大きかったのと、「赤ちゃんなのにもう歯ぎしり!?」ってこと。
子供の歯ぎしりは成長過程によるものでそのうちおさまっていくもの、とその時お医者さんに言われましたが、それでもやっぱり心配で当時いろいろ調べてみました。
今回は、子供が歯ぎしりする原因や対処法について、私が調べたことを紹介していきます。
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歯ぎしりの種類
歯ぎしりには4つのタイプがあります。
1.グラインディング
寝ている時に歯をこすり合わせるタイプです。
ギリギリという音がするので、周囲の人が気づきやすいです。
2.クレンチング
噛みしめるタイプの歯ぎしりで音がしないので、本人も周囲も気づきにくいです。
寝ている時だけでなく、起きている時にも常に歯をかみしめている状態です。
3.タッピング
カチカチと歯を鳴らすタイプの歯ぎしりで、本人が気づくこともあるようです。
4.ナッシングタイプ
寝ている時に、ある一定の限られた部分でこすりあわせる歯ぎしりのタイプです。
特定の歯の場所でキリキリ、キシキシときしませるため、数か所の歯だけがすり減っていくことになります。
歯ぎしりは、これらのタイプ単独で起こる場合と、複数組み合わさって起きる場合もあります。
子供が歯ぎしりしていたら、どのタイプに当てはまるか注意深く観察しましょう。
子供が歯ぎしりする原因
子供が歯ぎしりする原因です。
始めに、歯ぎしりはいつから始まるのかというと、実は歯が生え始める赤ちゃんの頃からです。
10歳以下の子供は3人に1人の割合で歯ぎしりをする、といわれています。
その理由は、歯ぎしりによって乳歯を摩耗させることで、同時に永久歯の生えてくる位置を確定させているからです。
また、上顎を鍛えるためとも考えられています。
赤ちゃんの場合は、生えたての歯がむず痒いということもあります。
子供の頃の歯ぎしりはこのように成長過程によるものなので心配はいらないことがほどんどのようなのですが、そうはいってもあまりにひどい場合やいつまでたっても治らない場合はちょっと心配ですよね。
入試から永久歯に生え変わる時期を過ぎても歯ぎしりが治らない場合、噛み合わせが悪いなどの歯並びに問題が生じていることや虫歯、精神的なストレス、癖など別の原因が考えられます。
子供が歯ぎしりすることのデメリット
子供が歯ぎしりすると、いろいろな悪影響があります。
1.歯がもろくなる
子供の歯は柔らかいため、歯ぎしりにより歯が磨り減り、一時的にエナメル質と歯の神経(歯髄)との距離が短くなって「冷たいモノがしみる」「歯が痛い」という知覚過敏の症状が出てしまう可能性があります。
2.顎関節症
無意識に行われる歯ぎしりは、顎や周囲の筋肉への影響が大きくなるため顎が痛くなったり、口が開けにくくなったりする顎関節症という病気を引き起こします。
3.睡眠不足
睡眠中に無意識に行うことが多い歯ぎしりによって体は常に動いている状態となり、熟睡できません。
熟睡できないと成長ホルモンの分泌に支障が出るので、健全な発達を邪魔することになります。
このように、発達段位にある子供にとって歯ぎしりは見過ごすことのできない症状です。
睡眠中に行われることが多いのが特徴ですが、睡眠中は無意識なので、思いのほか強い力がかかっているのです。
いつまでたっても歯ぎしりが治らないという場合には、お医者さんへ相談するという選択も必要です。
子供の歯ぎしりは何科を受診すればよい?
子供の歯ぎしりでお医者さんに行くとき、何科を受診すればいいのでしょうか。
歯ぎしりの相談は、歯医者さん(歯科)で診てもらえます。
歯科でかみ合わせや歯の状態を診てもらい、場合によっては就寝中につけるナイトガードというマウスピースを造ってもらいます。
これは、マウスピースをして寝ることで、歯や歯周組織、顎の骨、関節へのダメージを軽減させる治療です。
※保険適用の診療ですが、長期間の使用で穴があいたり破れたりしても、短期間(約1年以内)での造りなおしは認められておらず、1年以内の造り直しは自費になるようです。
このように、マウスピースで緩和処置をはかりながら、歯ぎしりになった理由を身体的、精神的にわけて、治療していく事が必要になります。
ですが、子供の歯ぎしりの場合、マウスピースでの治療を行うことは稀だそうです。
それよりも、噛み合わせを調整する治療が優先されるため、歯列矯正などを提案されることが多いようです。
歯ぎしりが身体的理由と考えられる場合
歯ぎしりの原因が身体的な理由と考えられる場合、態癖による咬み合わせのずれを生活習慣の改善により治していきます。
片側だけで物を噛む習慣や、横向きの姿勢で寝ること、合わない枕を使うことなど、かみ合わせが悪くなる要因を一つ一つ取り除いていきます。
口の中に咬み合わせをずらしている様な合わない詰め物などがあれば修正したり、歯ぎしりで歯が摩耗しているところを修復する治療をしたりします。
歯ぎしりが精神的理由と考えられる場合
歯ぎしりが精神的な理由の場合は、心療内科などのカウセリングを行い、ストレスの原因となる生活の改善を目指します。
子供がどんなことにストレスを抱えているのかを理解し、ストレスを取り除いてあげるための家庭でのケアも重要です。
場合によっては子供が自分でも気づかないうちにストレスになってしまっていることもあるので、原因が思い当たらないような時は専門家の力を借りることも時には必要かもしれません。
子供の歯ぎしり まとめ
子供の歯ぎしり、意外と大きな音がするのでビックリしますよね。
まずは家で何とかしなくちゃと焦るあまり、歯ぎしりが始まったら子供を起こしてしまったり、市販のマウスピースを使ったりということをやってしまいがちですが、やめた方がよいです。
寝ている子供を起こすことは、睡眠を邪魔することになり、睡眠不足による集中力の低下や成長を妨げるために良くありません。
市販のマウスピースを使うことも、大人は大丈夫ですが子供の場合は逆に歯並びを悪くしてしまったり、正しく使わないと虫歯を誘発してしまったりします。
子供の歯ぎしりがどうしても気になるようなら、自己判断で対処せず、歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。
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