2017年6月27日の『林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル』は、健康寿命・肥満・肩こり・糖尿病・貧血・脳梗塞・もの忘れの7つにおいて、かかりにくい都道府県をランキング形式で紹介していきます。
病気とかかりにくさの関連について、どのような食生活や生活習慣を心がければよいのかを中心にお伝えしていきたいと思います。
スポンサーリンク
もくじ
健康寿命日本一の都道府県は?

平成27年12月に発表された、都道府県別健康寿命で山梨県は男女とも全国一位となりました。
健康寿命とは、『健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間』のことです。
なぜ山梨県民が健康寿命日本一なのか、その理由として次のようなことが考えられるといいます。
・県民の健康意識が高く、がん検診や特定健康診査の受診率が高いこと
・60歳以上の有業割合が全国2位(高齢者でも元気に働いている人が多い)
また、県全体でも健康増進計画に取り組んでおり、「健やか山梨21(第2次)」という指針を作り、生活習慣病の発症・重症化予防を中心に80の数値目標を設定して健康づくりに取り組んでいます。
果物・水・ワインも関係ある?!
山梨県はぶどう、もも、すももの収穫量が日本一です。
富士山や南アルプスなど自然に恵まれた環境の豊かな湧水で、ミネラルウォーターの出荷額も日本一です。
特産品のワインも、生産量もそうですが、消費量においても日本一となっています。
ということは、新鮮な果物を食べ、おいしい天然水やワインを飲むこと、こうしたことももしかしたら健康促進につながっているのかもしれません?!
肥満になりにくい都道府県1位は?

厚生労働省の資料によると、最も肥満者が少ないのが三重県だそうです。
三重県の食文化として、米油がよくつかわれます。
米油は、米ぬか由来の植物油で抗酸化成分がとっても豊富に含まれています。
「γ-オリザノール」や油の食物繊維ともよばれる「植物ステロール」、抗酸化作用により細胞の健康維持を助ける「ビタミンE」や、スーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」などです。
植物ステロールにはコレステロールを下げる働きがあるといわれ、肥満の予防にも効果的といえます。
また、三重県の特産品に「あらめ」という海藻がありますが、カルシウムは牛乳の12倍、βカロテンはトマトの7倍、食物繊維はゴボウの6.5倍、タンパク質は豆腐の11倍という、栄養満点の海藻です。
大腸がんの予防や血糖値を下げる効果があるといわれているアルギン酸も豊富なので、こうした食品を摂っていることも健康につながっているのではないでしょうか。
肩こりが少ない都道府県1位は?

第一三共ヘルスケアが2016年に全国の30~40代の男女50000人を対象に行った調査では、最も肩こりが少ない県は沖縄県だったそうです。
寒いと血行不良になりやすく肩こりにもつながりますが、沖縄の温暖な気候ではそういった心配がないということでしょうか。
また、今でしょ講座の番組調べでは新潟県が一位ということです。
温泉地が多いということ(温泉地数全国3位)、県を上げてのお祭りが多数ある(肩こりに運動は効果的)ということが理由なのではと考えられているそうですね。
糖尿病になりにくい都道府県1位は?

今でしょ講座の番組調べでは愛知県だそうです。
その秘密は味噌にあります!詳しくはこちらにも書いています。
関連記事:その原因Xにあり!血糖値改善で熱中症・糖尿病予防に効果的な食べ物は?
また、厚生労働省の「2015年人口動態統計月報年報」より、糖尿病の死亡率が最も低いのは神奈川県ということです。
理由として考えられるのが、県全体での健康意識の高さです。
早い時期から糖尿病診療の地域連携の仕組みをつくり、早期発見・治療するための対策に取り組んできた結果が、神奈川県民の糖尿病予防の意識を高めることにつながったといえます。
具体的には、「糖尿病連携手帳」を普及させたり、「糖尿病地域医療連携クリティカルパス」によって地域連携の拡充に取り組んだり、「糖尿病対策啓発映像」を公開するなどの取り組みがなされています。
脳梗塞の少ない都道府県1位は?

脳梗塞について、まとめて調べてみました。
厚生労働省「平成27年 人口動態統計(確定数)」による脳梗塞の死亡率が最も低かった県は、沖縄県です。
脳梗塞を引き起こす主な原因は、動脈硬化です。
動脈硬化を予防するには、脂の多い食事を控えたり暴飲暴食を避けたり、適度に運動することが大切です。
貧血が少ない都道府県1位は?
今でしょ講座の番組調べで、貧血の人が少ない都道府県ランキング第1位は静岡県でした。

貧血を予防するには
貧血の多くは、鉄不足によって起こる鉄欠乏性貧血です。
鉄は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンを構成する重要な成分の1つで、不足するとヘモグロビンが体内で生成されなくなるため貧血になります。
日本人の貧血患者の約7割、女性全体の約1割が鉄欠乏性貧血といわれています。
鉄以外による貧血は、ビタミンB12の不足によるビタミンB12欠乏性貧血、葉酸の不足による葉酸欠乏性貧血、体の機能が正常に働かないための再生不良性貧血、溶血性貧血、続発性貧血などがあります。
栄養不足による貧血の場合、一番の予防はバランスの良い食事です。
牡蠣やレバーなどの動物性食品、ひじきや卵、大豆にも鉄分が多く含まれています。
鉄はたんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収が高まるので、バランスよく食べることが大切です。
物忘れが少ない都道府県第1位は?

今でしょ講座番組調べでは物忘れが少ない都道府県第1位は神奈川県ということです。
その理由として考えられるのが、健康長寿の山梨県と同じく、ワインをよく飲むということです。
そしてトマトをよく食べるということも物忘れが少ないことに関係していると考えられています。
これはトマトに含まれるリコピンという成分が脳の炎症を抑える作用があるということで物忘れに有効だということです。
さらにチーズをよく食べるということが物忘れ防止につながると考えられています。
チーズのパワーについてはこちらでもご紹介しています。
関連記事:世界一受けたい授業で注目チーズの効果がすごい!ダイエットに虫歯に血圧に
物忘れを予防するには
脳の働きを高める栄養素として有効とされているのがオメガ3という必須脂肪酸です。
特に青魚に多く含まれるDHAという栄養素は、記憶力を向上させ、集中力を高めるのに効果的といわれています。
認知症予防とオメガ3との関連も近年注目されており、サプリメントもたくさんの種類が出ています。
毎日魚を食べる習慣がない人は、サプリでオメガ3を摂るのがいいのではないでしょうか。
貧血や物忘れに限らず、病気を予防するには食生活がとても大事です。
いろいろな病気を予防するのに効果があるといわれる食べ物はまだまだありますので、こちらも参考にしてみてください。
関連記事:ジョブチューン病気を予防する最強の食べ物SP!老眼・ヒザ痛・骨粗しょう症
まとめ
病気は、予防と早期発見、早期治療が大切です。
食事や生活習慣に気をつけなければいけないのはわかっていても、自分一人の力では続けるのは難しいですよね。
でも、実は各都道府県でも健康促進のためにいろいろな取り組みがされているんです。
この機会に、一度お住いの都道府県のホームページをのぞいて、自分の住んでいる町がどんな取り組みをしているのか調べてみるのもいいのではないでしょうか。
スポンサーリンク