2017年9月6日のガッテン!は「油断大敵!保有者数1000万人“胆石”の真実」です。
胆石ができるのはなぜか、胆石ができるとどうなるのか、がんとの関係など、胆石の新常識を徹底解説するという内容です。
そこで当サイトマミィでも、胆石についてのさまざまな疑問を調べてまとめてみました。
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胆石とは
はじめに、胆石とはどんな病気なのかについて説明します。
胆石は、胆のうや胆管に石ができて、時に痛みなどの症状を引き起こす病気で、一般的に「胆石」と呼ばれているのは胆のうの中に結石が出来る胆のう結石のことです。
胆のうは、胆汁と呼ばれる脂肪や炭水化物の消化を助ける物質を溜めたり濃縮する働きをする場所です。
場所は、みぞおちと右わき腹を結んだ線の真ん中あたりの奥の方にあり、握りこぶしくらいの大きさです。
胆汁の成分は、ビリルビン、コレステロール、胆汁酸、レシチンを中心とするリン脂質ですが、濃縮されるときに成分の偏りがあったり、細菌に感染したりして成分が結晶化すると石ができてしまいます。
胆石はなぜできる?
胆石はできるのはなぜなのでしょうか。
胆石ができる理由として考えられるのは、
- 食べ過ぎる
- 食事を抜く
- 運動不足
- 家族に胆石
このようなことが原因になるといわれています。
胆石の症状
胆石の症状についてです。
胆石の症状は、自分でわかる「自覚症状」と検査などで分かる「他覚症状」とがあり、必ずしも自覚症状がある人ばかりではないといいます。
自覚症状で最も多いといわれているのが右季肋部痛(みぎきろくぶつう)というもので、右の肋骨の下(右肋弓下)に刺すような痛みや、背中に抜けるような痛み(放散痛)を伴うことがあるということです。
鈍痛や圧迫痛を感じる人もいます。
痛みを感じる場所も人ぞれぞれで、みぞおちやおへその上あたり、右の肩甲骨の下側、右肩、腰などにみられるそうです。
とくに、脂肪の多い食事を摂った後や、食べ過ぎた後の夜半に起こることが多く、吐き気や嘔吐を伴うことが多いといわれています。
細菌感染による胆石の場合、発熱することもあり、胆管に詰まると黄疸や肝障害を引き起こすことがあります。
胆石の検査
胆石の検査は、血液検査と超音波検査が一般的です。
血液検査では炎症反応や肝酵素(GOT、GPT)、胆道系酵素(ALP、LAP、γ-GPT)の上昇があるかどうかで胆石の有無を調べます。
胆のう結石や肝内結石は超音波検査でほぼ見つけることができるといわれています。
X線検査やCT検査が行われることもあります。
胆石と胆道がんの関係
胆石と胆道がんの関係についてです。
胆道がんとは胆道に発生するがんで、部位によって胆管がん・胆嚢がん・乳頭部がんと分類します。
厚生労働省研究班の調査によると、胆石がある人は胆道がんを発症するリスクが高いということが指摘されています。
これは、胆石によって胆のうや胆管の細胞が傷つき、炎症を起こすことが原因ではないかといわれています。
胆石の予防
胆石を予防する方法です。
日本人に最も多い胆石であるコレステロール胆石は、食生活の改善で予防することができます。
脂肪分の多い食事は胆汁のコレステロール濃度を上げてしまい、結晶化して胆石ができやすくなります。
また胆のうは食事をすると収縮して胆汁を外へ押し出しますが、食事を抜いたりして食事と食事の間隔が長くなると胆のうが収縮せずに胆汁濃度が上がってしまうため、成分が結晶化して胆石ができてしまいます。
そのため、高脂肪、高カロリーの食事は避けることと、食事の時間を規則正しくすることが、胆石予防の食生活としては有効だといえるでしょう。
また、運動することも胆石予防には効果的です。
運動によって不要なコレステロールが回収され、胆汁の流れが良くなり、結晶化を予防します。
まとめ
症状のない胆石の場合には、特に治療を行わず食生活を改善しながらの経過観察という場合が多いようです。
発作がある場合は薬で散らしたり、手術で胆のうを摘出する必要があることもあります。
普段から脂質の摂りすぎに気を付け、肥満に注意し、適度な運動習慣をつけるなどして胆石を予防していきたいですね。
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