2017年8月8日の名医とつながるたけしの家庭の医学は、免疫力アップ&肺炎予防スペシャルです。
衰えた免疫力をアップさせるための「細胞のアンテナ」が今、世界中の注目を集めているそうです。
また、近年急増している誤嚥性肺炎についても特集します。
そこで当サイトマミィでも、番組と絡めさらに独自に調べた免疫力を向上させる細胞の秘密や誤嚥性肺炎を予防するための方法などについて紹介したいと思います。
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風邪からガン予防まで!細胞のアンテナとは?
風邪からガンまで、幅広く効果を発揮する免疫力をUPさせる、細胞のアンテナについて説明します。
細胞の周りにモヤモヤと産毛のように存在するアンテナの正体は、糖鎖とよばれるものです。
糖鎖はブドウ糖などさまざまな糖が鎖のようにつながった物質で、細胞内のほぼすべてのタンパク質や脂質にまるで産毛のようにくっついています。
どんな糖鎖がくっついているか、糖鎖の種類によってタンパク質の働きが決まるといわれており、ガンなどは患部のタンパク質に普通とは違うシアリルルイス糖鎖という糖鎖が多量に含まれています。
免疫細胞が働く仕組みは、免疫細胞の糖鎖がウイルスや細菌などの侵入者を感知し、敵だと判断して攻撃を開始するというものです。
そして細胞と細胞同士、情報交換してネットワークを作っているのも糖鎖です。
糖鎖について
糖鎖について、その中身を具体的にのぞいてみましょう。
糖鎖は、8つの単糖類の複雑な組み合わせからできています。
1.グルコース(ブドウ糖)・・・免疫賦活作用など
2.ガラクトース(乳糖)・・・免疫系に重要、癌の成長・転移阻害、腸内細菌の維持など
3.マンノース・・・免疫に重要、マクロファージ活性化、細菌感染阻害など
4.フコース・・・免疫系に重要、癌の成長・転移阻害、気道感染症治療、抗炎症など
5.キシロース・・・殺菌作用、病原体・アレルゲンの結合阻害など
6.N-アセチルグルコサミン・・・変形性関節症治療、グルコサミノクリガン形成、癌の抑制、ヒアルロン酸の素など
7.N-アセチルガラクトサミン・・・癌の増殖・転移に関与
8.N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)・・・脳の発育、免疫系に関与、粘膜の粘度調節(細菌感染防止)など
グルコースとガラクトースは食べ物からの摂取が可能ですが、そのほかは食べ物から摂取することが難しい成分で、肝臓で生成されます。
ちなみに糖鎖のサプリメント、ちょっとお高いですが結構出てるみたいですね。
☆スーパー食材「ツバメの巣」
グルコースとキシロース以外の単糖類はすべて、ツバメの巣に含まれている成分です!!
ツバメの巣には、ミネラルやアミノ酸も豊富に含まれており、まさにスーパーフードなのです。
ツバメの巣に含まれるシアル酸というコラーゲンのもととなる成分は、なんとローヤルゼリーの200倍だといわれています。
免疫と糖鎖の関係
免疫と糖鎖の関係について簡単に説明します。
免疫を担っているのは、白血球の中にあるリンパ球です。
自然免疫系のマクロファージとNK細胞、獲得免疫系のキラーT細胞やB細胞などにわかれていて、普段活動しているのが自然免疫系のマクロファージとNK細胞です。
免疫機能の一番最初の働きは、体に侵入してきた物質が何者かを判断することですが、これが糖鎖のアンテナの役目なのです。
糖鎖が異物だと判断した場合、マクロファージとNK細胞が異物を排除しにかかります。
この二つで排除しきれなかった場合、獲得免疫系のキラーT細胞などが攻撃に加わるのですが、この指令を伝えるのも糖鎖の役割です。
このように私達の免疫が働くのは、糖鎖が正常に機能しているからなのです。
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誤嚥性肺炎とは?
近年増えている誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)について説明します。
私たちが物を食べる時、口の中でかみ砕いて飲み込みます。
飲み込んだ食べ物は食道から胃へと流れていくのが健康な状態ですが、飲み込む力が弱ってくると、本来食道を通るべき食べ物や飲み物が気管へ入ってしまい、肺に流れてしまうことがあります。
これを誤嚥といい、誤嚥によって肺が炎症を起こすと誤嚥性肺炎となります。
飲み込む力が弱くなった高齢者に急増しているといわれ、誤嚥性肺炎を予防するために飲み込む力を鍛えることが大切です。
誤嚥性肺炎の症状
日本呼吸器学会によると、肺炎の典型的症状として発熱、咳、膿のような痰があげられるといいます。
これらの症状がなくても、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなるというような症状も、誤嚥性肺炎には多いといいます。
誤嚥性肺炎の予防方法
誤嚥性肺炎の予防についてです。
1.口の中を清潔に保つ
口の中が不衛生だと細菌が繁殖しやすくなり、誤嚥で唾液などが気管に入り込むと肺炎を発症しやすくなります。
嚥下機能が低下した状態だと、異物が気管に入ってきても咳で排除する力が弱っているため、口腔内を清潔にしておくことが重要です。
2.喉を鍛える
飲み込む力は鍛えることが可能です。
唾を飲み込んだ時にのどに動く部分がありますが、ここの動きを意識して物を飲み込むようにするだけでも効果があるといわれています。
3.唾液を増やす
唾液には殺菌作用や物を飲み込みやすくする働きがあります。
食事の時に唾液の分泌が多くなるように普段から気を付けるようにしましょう。
梅干しなど酸っぱいものを食べたり、良く噛むことも唾液の分泌を促進します。
誤嚥性肺炎についてや誤嚥性肺炎の予防、嚥下機能をアップさせる体操などについてはこちらの記事にも紹介しています。
関連記事:【主治医が見つかる診療所】喉を鍛えて肺炎予防!嚥下トレーニングとは?
まとめ
免疫力を高めることは、誤嚥性肺炎の予防にも効果的です。
糖鎖の研究は今世界中でどんどん進められており、ガンの治療や様々な病気の解明に役立てられようとしています。
これからも注目していきたいですね!
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