赤ちゃんが生まれる前からペットを飼っているお家、生まれてから飼い始めたお家、現在飼おうか迷っているお家、まったく興味のないお家など、事情は様々かもしれませんが、子供とペットが共存することについて考えたいと思います。
ペットが子供に与える影響について、メリットやデメリットなどを紹介します。
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ペットを飼うということ

ペットを飼うということはどういうことか、改めて考えてみます。
ペットは当然ながら一つの命です。
一時的な気分で飼おうとしたり、後先考えずに何とかなると思って飼えるものではありません。
子供と一緒で、天寿を全うするまで育てきる覚悟が必要です。
そんなの当たり前、ですか?
なんでこんなことを言うのかというと、保健所に引き取られる犬や猫の中には、それまでの飼い主さんに連れてこられる子たちも少なくないのだとか。
その理由はビックリするようなもので、「子供の情操教育が終わったから(もう必要ない)」なんて平気で言ってくるそうです。
ペットを飼うことによって、子供は思いやりや優しさの気持ちをたくさん経験します。
そういう気づきは生涯にわたって続くものなので、子供が成長したからもうおしまい、という考え方は悲しすぎます。
多くの方はそうじゃないと思いますが、ここで紹介するペットを飼うメリット・デメリットをよく比較して、ペットと一緒に暮らすことについて考えてみましょう。
ペットを飼うメリット・デメリット
ペットを飼うメリットとデメリットについて、「子供と一緒に」ということを踏まえてあげてみたいと思います。
ペットを飼うメリット
・情操教育
情操教育とは、心を豊かにする教育のことです。
自分より弱い立場のペットに触れることで、優しさや思いやりの気持ちをはぐくむことができます。
・生命を知る
動物にはみんな命がある、命は限られているということを実体験から学ぶことができます。
エサを食べる、水を飲む、病気になる、赤ちゃんが生まれる、死んでしまうなど、生命活動を目の当たりにすることで、命の大切さを知るようになります。
・責任感が生まれる
ペットの世話を家族で役割分担することにより、子供にも責任感や使命感が生まれます。
・癒される
ペットを飼うことによって情緒が安定し、気持ちに安らぎを与えます。
・免疫力を高める
家畜や小動物のフンに含まれる「エンドトキシン」という成分が空気の中に浮遊している状態におくと、免疫システムを成熟させる効果があるそうです。
・遊び相手
ペットは子供の、子供はペットの良い遊び相手になります。
子供がいる家庭でペットを飼うということは、こんなにたくさんのメリットがあるんです。
では反対に、デメリットにはどういうことがあるか挙げてみます。
ペットを飼うデメリット
・金銭的負担が大きい
ペットを飼うということは、家族が1人増えることです。
毎日のエサ代や予防注射、トイレグッズも必要です。
病気になったら病院代もかかり、夏場はエアコンが必要です。
毎月かかるお金と単発的にかかるお金がどのくらいなのか、シュミレーションしてみることが大切です。
・長期旅行に行けない
ペットと一緒に泊まれる宿や、短期のペットホテルなどもありますが、ペットがいると長期での外出は難しくなります。
・先に死んでしまう
ペットは人間と比べるととても寿命が短いです。
命あるもの、いつかお別れの時が来ると思うととても悲しいですよね。
お別れも含めて命なのだと子供が理解することも大切なのですが、やはり悲しいのでデメリットにあげておきました。
ペットを飼うメリットが心理面での影響がかなり大きいのに比べ、デメリットはお金や環境などの現実的なことがほとんどです。
言い換えれば、お金や環境などのハード面がクリアできて、心の準備さえ整えば、ペットを飼うことは子供にとってとても良い事だといえるのではないでしょうか。
赤ちゃんとペットを一緒にさせる時気を付けること
赤ちゃんとペットを一緒にさせる時に気をつけたいことをあげてみます。
つい最近も、飼い犬に赤ちゃんが殺されてしまうという痛ましい事故がありました。
その犬は大型犬ではありましたが、普段はとてもおとなしい性格だったといいます。
でもペットとはいえ動物ですから、時に人間には予測できないような行動をとる場合もあることを忘れないようにしましょう。
赤ちゃんとペットが安心して一緒にいられるように、次のことに気をつけましょう。
犬の場合

犬は基本的には飼い主などを「自分の群れの一員」だと思い、優位劣位を考えながら生活しています。
自分より上だと認めたものに対しては従順な態度をとりますが、下だとみなされたらいうことを聞かなかったりイタズラしてしまう可能性もあります。
赤ちゃんがいる場合には、他の家族が「赤ちゃんは犬よりも上位の存在である」ことを態度で示して認めさせましょう。
猫の場合

猫にとって一番大切なのは、自分のスペースが確保できることです。
だから赤ちゃんが猫のスペースを侵さないようにしていれば、まず危害を与えるようなことはしないはずです。
不潔にならないようにする
赤ちゃんとペットが一緒に暮らす場合、一番気をつけたいのが衛生面です。
以下の点をきちんとできるようにしておきましょう。
・ 誰彼かまわず舐めまわすことをしない
・ 犬の場合、散歩の後に足をきちんと洗う
・ 猫の場合は外に出さない
・ トリミングやシャンプー、爪切り、ブラッシングを定期的に行う
・ かかりつけの動物病院を持ち、ペットの健康管理を行う
・ ペットの毛などこまめに掃除する
ペットやペットの周りの環境を清潔に保つことは、人間もペットも快適に過ごすことにつながります。
ペットが子供に与える影響まとめ
ペットが子供に与える影響にはたくさんのいいことがあります。
自身の経験からも身をもってわかっているというママも多いのではないでしょうか。
いろいろな事情で動物を飼うことができない家庭もあるとは思いますが、自分より弱い立場のものを育てることは子供の成長につながります。
一つだけ、喘息やアレルギーがある子供の場合、念のためにかかりつけのお医者さんに相談してから決める方が安心ですね。
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