子供の汗の臭い、大人に負けず劣らず結構気になりますよね。
そこで、汗臭や体臭の原因を突き止め、対策方法を考えていきたいと思います。
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子供の体が臭うのはなぜ?原因は・・・
子供の体が臭うのはなぜか、その原因を説明します。
まず、そのまえに私たちの皮膚が通常どのような状態であるかという説明から入りますね。
私たちの皮膚には常在菌といって、いろいろな種類の細菌が常に存在しています。
普段私たちの皮膚の状態というのは、汗(水分)と皮脂(油分)がバランスよく混ざり合ってバリアを作り、皮膚を乾燥などのダメージから守ってくれています。
そして常在菌の作用によって、有害な細菌やウイルスを体内に侵入させないような仕組みになっています。
汗や皮脂は、分泌されたばかりの状態では臭いません。
でも、園や学校で遊び倒して帰ってきた子供って、汗臭いですよね。
臭いは、汗や皮脂や垢など体からの分泌物に雑菌が繁殖することで発生するんです。
汗や皮脂に含まれる脂質、たんぱく質、ミネラルなどの成分が酸化して、不快な汗臭や体臭となってしまうのです。
つまり、汗をかいた後、そのまま放置することによって臭いが強くなってしまうんですね。
ちなみに、これまでに確認されている体臭の成分はなんと数100以上にもなるそうです。
汗臭と体臭はどう違う?
汗臭と体臭、一見同じように思えますが、実は微妙に違うんです。
汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は、運動した時や暑い時に流れる汗を分泌するところで、成分の99%は水なのでサラサラしています。
「汗臭い」と表現される、汗を放置したときのツーンとくるアンモニア臭は、その他の成分である塩分やアミノ酸、尿酸、アンモニアなどが雑菌に分解されたために発生します。
一方アポクリン腺は、わきや性器周辺に存在し、成分は水、たんぱく質、脂質、脂肪酸などエクリン腺からの汗に比べて濃いです。
そのため、汗自体に独特のニオイがあり、この臭いが強いと「体臭」と呼ばれるようになります。
わきがなどは、アポクリン腺から分泌される汗によるものです。
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子供の汗臭・体臭3つの対策
子供の汗臭や体臭対策の方法を3つ紹介します。
どれも簡単にできることなので、子供が悩み始める前にそっとサポートしてあげてください。
1.洗う・拭く
一番は、汗をかいたら時間を空けずに洗い流すことです。
顔や腕などの露出している部分なら水で洗い流し、洗えないような場所は濡らしたタオルや汗拭きシートで拭く習慣をつけましょう。
2.こまめに着替える
子供って、ちょっと動くとすぐにTシャツがびちょびちょになるくらい、ものすごい量の汗をかきますよね。
服が濡れるほどの汗をかいたら、こまめに着替えさせるようにしましょう。
着替えには、汗が冷えて風邪をひかないように予防する目的もあります。
3.デオドラント用品を使う
制汗スプレーや、お洗濯の時に抗菌防臭タイプの柔軟剤を使うのも一つの方法です。
洋服にしみ込んだ汗も、雑菌が繁殖しやすいので当然ニオイのもとになります。
体臭と、洋服からの汗臭のダブル攻撃は想像しただけで大変な予感がしますので、ぜひ洗濯物対策もしてあげましょう。
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汗は悪者じゃない!?知っておきたい汗のこと
汗臭いのは困りものですが、汗には私たちが生きていくうえでとても重要な役割があるんです。
まず最も重要なのは、体温調節です。
私たちの体は、体温が上がり過ぎると熱を逃がすために汗を出して体の温度を下げようとします。
運動したり暑い場所で汗をかくのは、このためです。
また、汗は皮脂と混ざりあって皮膚を弱酸性に保ち、外部のダメージから守ったり水分蒸発を防いで肌を保湿する働きがあります。
このように、汗には汗なりの役割があるので、悪者扱いばかりするのではなく、上手に付き合っていきたいですね。
まとめ
子供の汗臭は、対策さえすればすぐに改善します。
大人の体臭は飲酒や喫煙、生活習慣などさまざまな要素が複雑に絡み合ってくるので原因を突き止めるのが難しいですが、子供の場合はシンプルです。
とにかく肌と衣服を清潔にすること。
これだけでだいぶ改善しますので、ぜひ試してみてくださいね。
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