家庭で起こる事故に注意!餅や誤飲など飲み込み事故には気を付けよう!

子供の誤飲

気を付けたいのが家庭内での事故。

子供がおもちゃを誤って飲み込んだりする事故が毎年報告されています。

この時期、家庭で起こりやすい事故についてまとめてみました。

スポンサーリンク

餅がのどに詰まったら

子供と老人に多いのが、餅をのどに詰まらせるという窒息事故です。

小さい子供や老人は、飲み込む力が弱いです。

餅のような粘性の高いものを飲み込んだ時、うまく呑み込めずに途中でつかえると、気管をふさいでしまい空気も通れなくなってしまうのです。

このような事故を未然に防ぐには、食べる前のちょっとした工夫が必要です。

対策

喉に詰まらないようにするための対策です。

 

・一口サイズに切る

市販の切り餅の場合、半分に切ってから、さらに今度は薄さを半分にして、一個の餅を4等分にします。

これがちょうどいいサイズなので、ちょっと手間ですが小さいお子さんに食べさせる時には試してあげてください。

 

・よく噛ませる

餅は他の食べ物と違い、噛んでも噛んでもなくなりません。

実際は噛むことによって唾液と混ざったり細かくなったりしているのですが、なかなか実感が得られないので子供の場合「もういいやー」と丸飲みしてしまうことがあります。
だから、餅を食べる時には特に注意して「15回噛んだら飲んでいいよ!」など声をかけてあげると安心です。

応急処置

もしのどに詰まってしまったら、救急車を呼んだあと、次のような応急処置をしてください。

 

・乳児(赤ちゃん)の場合

赤ちゃんの場合は、下向きにして背中をたたいて詰まった餅を吐き出させます。。

太ももに乗せた赤ちゃんを一方の手で逆さに支え、もう一方の手のひらで背中を繰り返したたきます。

 

・子供の場合

腹部突き上げ法と呼ばれる方法です。

子供を後ろから抱えるように腕を回し、両手の人差し指と中指の4本をみぞおちに当て、押し上げます。

<写真 腹部突き上げ法 消費者庁>

 

横になっている傷病者が自力で起き上がれない場合は、次の背部叩打法を行います。

背中をたたきやすいように子供の横に回り、手の付け根で肩胛骨の間を力強く、何度も連続してたたきます。

<写真 背部叩打法 消費者庁>

 

腹部突き上げ法を行った場合は腹部の内臓をいためている可能性があるので、救急車が到着したら実施したことを必ず伝えましょう。

誤飲

目を離したすきに子供が異物を飲み込んでしまったら、慌てずに対処しましょう。

電池

おもちゃなどに多く使われているボタン型電池は、子供が飲み込みやすい形状であるので特に注意が必要です。

放電しきっていない電池は、消化管に穴をあけることがあり、大変危険です。

電池の誤飲に気づいたらすぐに救急車を呼び、電池の種類や状態を伝えてください。

タバコ

吸殻だけでなく、灰皿代わりに使用した空き缶中の液を誤飲したというケースもあります。

吐き気やおう吐、青白い顔色、ぐったりしているなどの症状がある場合はニコチン中毒症状の可能性があります。

タバコに含まれるニコチンは、子供の脳や中枢神経にダメージを与える可能性のある大変危険なものです。

 

最近人気のある電子タバコにもニコチンは含まれますので、子供の手の届かないところに置くようにしましょう。

もし飲み込んでしまったらすぐに医療機関を受診しましょう。

また、公益財団法人日本中毒情報センターにはたばこ専用電話が設置されています。

テープによる一般向け情報提供は無料で、365日24時間利用可能です。

072-726-9922

プラスチック

おもちゃやプラスチック製品の破片を飲み込んでしまったときは、顔色や様子をよく観察してください。

一般に食道の通過を確認できれば大丈夫といわれているので、特に変わりなく元気であれば、便によって排せつされるのを待っても問題ないことの方が多いです。

角がとがったものや棒状の物を飲み込んでしまった場合は、のどを傷つけている可能性もあるので受診した方がよいでしょう。

また緊急受診の必要はなくても、後日診療時間内に内科や小児科を受診し、念のため飲み込んでしまったことを相談するほうが安心ですね。

まとめ

子供が異物を飲み込んだ時、「何を飲み込んだか」大人が見ていることはとても大事です。

危険なものや誤飲の可能性があるものは子供のそばに置かないなどの配慮をし、万が一飲み込んでしまったら冷静に対処してください。

年末年始はほとんどの医療機関はお休みです。

いざという時のための応急処置など、参考にしてくださいね。

スポンサーリンク