溶連菌のサイン?子供の喉や舌が赤い、発熱、発疹が現れる感染症

溶連菌

溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌がのどに感染して、発熱やのどの痛み、全身倦怠感などの症状を発症する感染症です。

幼稚園や学校などで集団感染しやすく、また子供がかかるとママや兄弟など家族内感染しやすい病気です。

溶連菌感染症とはどんな病気か、どうやって感染するのか、感染したらどうするなど、気になるあれこれについて調べてみました。

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溶連菌感染症とは

溶連菌感染症とは、A群β溶血性連鎖球菌がのどや皮膚に感染する病気です。

1年を通してみられますが、のどは12~3月に、皮膚は7~9月に多く見られるという傾向があります。

発熱とのどの痛みが特徴で、風邪と違うのは咳や鼻水を伴わないところです。

溶連菌の感染経路

溶連菌の感染経路には二種類あります。

一つは、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する飛沫感染、もう一つは手指を介して感染する接触感染です。

感染の多くはヒトからヒトへうつりますが、食品に付着した場合も増殖して感染を広げます。

 

また、砂場などの砂を介して手指についた溶連菌が口から入ることもあります。

関連記事:砂場の危険性について

他の感染症と同様に、保育園や幼稚園や学校など、閉鎖した集団の中で特に広まりやすいです。

溶連菌の症状

溶連菌感染症の症状です。

2~3日の潜伏期間を経て発症します。

主な症状は次の5つです。

 

1.咽頭炎・扁桃腺炎

発熱、のどの痛み、のどの赤み、扁桃腺の白色化

溶連菌によるのどの痛みはかなり強烈です。

ひどい場合は、のどが痛くて食事ができないこともあります。

 

2.口蓋の点状紅斑・点状出血斑

口の中に赤い小さな点状の出血斑が現れます。

 

3.イチゴ舌

舌の表面がポツポツとイチゴの表面のようになることがあります。

 

4.全身発疹

顔や体(脇の下や下腹部など)に痒みを伴う赤い小さな発疹が現れることがあります。

 

5.皮膚落屑

他の症状が治まると、手足の指先から皮がむけてきます。

 

このような症状の他、頭痛や腹痛、首筋のリンパ節の腫れがみられることもあります。

溶連菌が疑われたらすみやかに医療機関を受診して抗生剤を処方してもらい、治療に努めましょう。

適切な治療をすれば数日で治りますが、きちんと治療を受けないと合併症を引き起こす危険性があります。

溶連菌感染症の合併症

溶連菌感染症の続発症(合併症)として、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などがあります。

 

・リウマチ熱

関節の腫れや痛み、心臓の炎症から心弁膜症を発症することもあります。

 

・急性糸球体腎炎

急に血尿やタンパク尿が現れ、尿量の減少や浮腫み、高血圧などの症状がみられます。

溶連菌後の腎炎は2週間後くらいから発症します。

発症後2週間くらい経過したら尿検査を行い、腎炎の発症の有無を確認します。

溶連菌感染症の治療は

溶連菌感染症かな?と思ったら次のような治療を受けます。

 

検査

溶連菌迅速診断キットを使って、のどの奥を綿棒でこすって検査する方法です。

15分くらいで結果が出ます。

 

溶連菌感染症にかかったら、続発症のリウマチ熱や急性糸球体腎炎の発症を防ぐために抗菌薬による治療と除菌が必要です。

治療には抗生物質が有効とされ、ペニシリン系かマクロライド系の抗生物質が処方されることが多いです。

 

・ペニシリン系

サワシリン・アモリン・ユナシン・オーグメンチン

 

・マクロライド系

エリスロマイシン・クラリスロマイシン・クラリシット

 

どちらも効かない場合あるいはアレルギーなどで使えない場合には、メイアクトやフロモックスなどが使われる場合もあります。

いずれにしても処方されたら、必ず飲み切ることが大切です。

 

食事

熱い・辛い・すっぱいなど刺激の強いものは控えるようにしましょう。

また、のどが痛くて水も飲めないような時は特に、脱水症状に注意が必要です。

水分補給だけは必ずするようにしましょう。

溶連菌感染症治癒後の登園・登校について

溶連菌感染症が治ったら、登園や登校はいつからしていいのでしょうか。

出席停止などを決定するための学校保健安全法では、溶連菌感染症は第三種感染症に分類されています。

第三種感染症は、出席停止の措置は必要とされず、『病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認められるまで』と定義されています。

抗菌薬の内服開始後24時間以降は感染リスクはなくなるとされています。

そのため、抗菌薬治療開始後24時間たって全身状態がよければ登校は可能と判断しているお医者さんもいるようです。

溶連菌に大人が感染した場合

溶連菌に大人が感染した場合、どのような症状が出るのでしょうか。

大人が溶連菌に感染した場合にも、子供と同じく頭痛や発熱、のどの痛みなどの症状が現れます。

発疹や舌のブツブツなどの症状も出ることがありますが、ひどくなると扁桃腺にまでブツブツができて唾も飲み込めないほどの痛みになることもあるようです。

免疫力が落ちている時や、家族に保菌者がいた場合などにかかりやすいようです。

大人が感染した場合にも、医療機関で抗生物質を処方してもらい安静にするのが、この病気の対処法です。

大人の場合、仕事はいつから行ける?

大人が感染した場合にも、学校の基準に準じて抗生物質服用後24時間以降経過し、具合が悪くなければ大丈夫といえます。

(ほかの人に感染させるリスクがなくなるということ)

ただし会社ごと職場ごとに規則を定めている場合もあると思うので、勤務先に確認するのが確実と言えます。

妊娠中の溶連菌感染

妊婦さんの20%に、B群溶連菌が認められるといいます。

B群溶連菌というのは、普段は特に悪さをすることもなく、成人の約30%が腸内に保菌しているといわれる常在菌です。

しかし、保菌者の妊婦さんの出産では、分娩時の破水や胎児の産道通過により約半数の新生児に菌が感染し、さらに感染した新生児のごく一部(約1%)に髄膜炎や敗血症などのGBS感染症を発生させることがあります。

そのため、多くの産婦人科では妊娠10カ月頃に入ると、B群溶連菌がいるかどうかの検査をして、もし膣内に感染がある場合は出産までに治療をしたりお産のときに予防的に抗生物質を点滴したりという処置をとることがあるようです。

溶連菌感染症まとめ

溶連菌感染症は、子供にとってとても感染リスクの高い病気です。

一度かかったから大丈夫、というものではなく、完治しても再び菌が侵入すれば何度も感染することもあります。

大切なのは、手洗いうがいをして予防を心がけること、感染したら必ず抗生物質で除菌すること、他の人にうつさないようにすることです。

初期症状は風邪と間違いやすいので、おかしいな?と感じたらお医者さんに診てもらいましょうね。

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